階段が怖い・・・と思ったことはありますか?
階段の上り下りが苦手な人のことを、「階段イップス(階段恐怖症)」というそうです。
克服できるのでしょうか。
◆目次◆
1.階段イップス
2.階段イップスのメカニズム
3.克服法
4.まとめ
1.階段イップス
階段イップスは次のような症状で悩んでいる人のことをいいます。
〇階段をおりるのが遅い(ぎこちない動き)
〇階段の境目が分からない
〇手すりにつかまらないと階段をおりれない、または上れない
〇残り数段で階段数感覚があやふやになって飛びおりる風になる
〇1段1段意識しておりようとすると逆に落ちそうになる
〇通勤ラッシュ、帰宅ラッシュ、混雑時におりるのがプレッシャー
〇とにかく階段が恐い
OKな階段、NGな階段
〇高低差が急な階段と段数が多いのは基本的にNG
神社やお寺にある長~い石の階段
デパートや病院の階段
螺旋階段
〇1段1段が低く幅広いタイプはOK
広く間隔がとられている、公園などにある階段
2.階段イップスのメカニズム
階段イップスのメカニズムは、脳の働きと関係があると考えられています。
例えば、人間が歩く場合の脳内の機能はこのようになっています。
大脳が「歩く」という指令を出す
↓
大脳の運動野に届き、脊髄を通って体へ指令が届く
同時に、運動野から小脳へも指令が伝えられる
↓
小脳は命令通りに手足が動いているかチェック。ズレがあれば修正して大脳や脊髄にフィードバック
↓
「歩く」という動きになる
上記例のように、大脳の中にある運動野は、骨格筋に随意運動の命令を出す領域です。運動野からの指令は、小脳を経由して再び運動野に戻ってきます。意識して行う練習は大脳から、無意識を司る小脳に蓄積され、再び大脳に戻ってくることで、現実化し、能力として定着します。しかし、何らかの原因によって、不安や緊張などをともなった状態で、大脳から指令を送られると、小脳でうまく処理されないまま、大脳に戻され、「できない」形で現実化してしまいます。これが繰り返されると、イップスとなってしまうそうです。
=小脳=
小脳は、運動の方向性を安定させたり、タイミング・強さの調整、平衡感覚などのバランスの調整をしている部分。小脳の機能が低下すると、片足でバランスがとれなかったり、スムーズな運動が行えなくなる。
=大脳=
大脳には、運動野という部分があり、手足を動かす命令はここで出されている。命令は、脳の中をとおり、脊髄を経由して手足に送られる。
3.克服法
〇筋力・体幹トレーニング
〇階段への苦手意識を遠ざける
〇階段を受け入れる
筋力の衰えによる自分への不信感や実際に筋力が足りていない場合には、筋力トレーニングや体幹トレーニングを行うことで自分への自信につながり、階段への不安を克服できます。しかし、階段から落ちるかもという恐怖や過去のトラウマなどが原因の場合は、自分の心と向き合うことが必要となってきます。
4.まとめ
誰にでも怖いものや苦手なものはあります。
もし目の前で階段の上り下りがぎこちない人がいたら、温かく見守りましょう。
どんなに自分が急いでいても、プレッシャーをかけてはダメです。事故に繋がる可能性があります。
<参考文献>
決定版 メンタルに起因する運動障害 イップスの乗り越え方 著:河野昭典
<関連コラム>
イップスって?
