あなたの平熱は何度?

突然ですが、あなたの平熱は何度ですか?
私は平熱が35℃台で周りから低いとよく言われます。体温の低さなど気にした事がなく、世の女性は私と同じくらいだと思っていました。
体温は体の健康にとってどのくらい大事なものなのでしょうか。

◆目次◆

1.ヒトの平熱

Q.体温計は正しい位置で測っていますか?

2.発熱

Q.なぜ体温計の目盛りは42℃までなの?

3.低体温

4.まとめ

1.ヒトの平熱


人などの哺乳類や鳥類は、恒温動物です。爬虫類や両生類などの変温動物と違って、ほとんど体温が変化しないからです。
体温は年齢や時間帯などによって変わりますが、日本人の平均体温は36.6℃~37.2℃だそうです。

<体温の法則>

40.0℃  ほとんどのがん細胞が死滅
39.6℃  乳がん細胞が死滅
38.0℃  免疫力が強くなり、白血球が病気と戦う
37.5℃  菌やウイルスに強い状態
37.0℃  体内酵素が活性化
36.5℃  健康体、免疫力旺盛
36.0℃  時々震えが出る。震える事によって、熱生産を増加させようとする
35.5℃  日常的に続くと、自律神経失調症、アレルギー症状などが現れる
35.0℃  がん細胞が最も増加する温度
34.0℃  水に溺れた人を救出後、生命回復できるかどうかのボーダーライン
33.0℃  冬山で遭難したときなどに幻覚症状が出てくる。凍死することも
30.0℃  低すぎるあまり、意識を失う。半昏睡状態
24.0℃  死体の体温

生命を維持するために、体温は高すぎても低すぎてもダメなのです。
Q.体温計は正しい位置で測っていますか?
体温を測る部位は主に、脇の下・口の中・耳の中・直腸です。それぞれの部位によって体温は異なります。体の中心に近いところで測るほど体温は高くなります。
(直腸>耳の中>口の中>脇の下。直腸と脇の下は大体±1.0℃差があるそうです。)それは、測る場所によって熱の生産や放熱の程度が異なるためです。
ここでは脇の下で測る体温計の正しい位置を紹介します。
①平常時(飲食や入浴、運動などをした後は、30分以上経ってから)に測ってください。測る前は、必ず脇の汗は拭きとりましょう。
②体温計の先をななめ下から脇の下のくぼみ(いちばんへこんだところ)に当て、無理なく腕を体に密着させます。この時、測る方の腕の手のひらを上向きにすると、脇がしっかりと締まるそうです。
③じっとして待つ。※水銀体温計で測る場合は、10分以上待たなければいけないそうです。

自分の平熱を知るためには、起床時・午前・午後・夜の計4回測り、記録しておきましょう。

2.発熱


病気や疾患によって体温が上がることを発熱といい、個人差がありますが概ね下記のような傾向が現れるそうです。
〇微熱・・~37.4℃。通常の生活や仕事をする分にはほとんど支障をきたさないが、体が少し熱かったり、だるさを感じることもある。慢性炎症性疾患、代謝亢進、貧血、妊娠、結核、感染性心内膜炎などにより発症することがある。
〇中程度の発熱・・37.5℃~38.4℃。歩行・外出等、日常生活における活動はなんとかできるが、状況によっては体がふらつくなどの不安定な状態になることもある。また、頭痛や寒気を感じることもある。
〇高熱・・38.5℃~。歩行や立ち上がることが困難な状態となる。また急激に体温が上昇した際には強い寒気に襲われる。

一般的に熱が高くなると解熱剤を使用して熱を下げると思います。しかし、発熱は必ずしも治療するべきではないそうです。ほとんどの人は特別な医療処置なしに自然回復をします。そもそも熱が危険レベル(脳がダメージを受けると言われている温度は42℃)まで上昇することはめったにないことで、未治療の熱が40.6℃を超えることは稀だそうです。
発熱は、体内に侵入した細菌類の増殖至適温度域よりも体温を上げ、それらの増殖を抑えていたり、体温を上昇させることで免疫系の活性化を促していると考えられています。(1.体温の法則図参照)そのため、むやみに解熱剤を使用することは、生体に自然に備わった防御機能を妨害したり弱めることにつながります。ただし、過度に高温の発熱状態にある場合は、脳などへの障害を防ぐために解熱剤を投与し、熱を下げる必要があります。

Q.なぜ体温計の目盛りは42℃までなの?
人の体温が42℃を超えると、タンパク質が熱で凝固するものがあり(しかも一度固まったタンパク質は元に戻らないそう)、生命の維持が難しいと考えられているため、一般的な体温計は42℃までの目盛になっています。ちなみに、医療用は45℃まで測れるそうですよ。※ということは、45℃まで熱が上がっても死なない・・・?

3.低体温


一般的に、正常時の体温が36℃以下のことを低体温と呼んでいますが、医学的に言う低体温症は、体の中心部分が35℃以下の場合を言います。普通の人では、体の中心部の温度は37℃程度に保たれています。そして体の中心から離れた皮膚の温度はそれより低くなっていきます。暑い環境下では、体の中心部はもちろん、腕や足の中心部分までが37℃になり、涼しい環境下では、頭や胴体の中心部のみが37℃で、肩から腕、下腹部から脚にかけて広い範囲で温度が低くなっていきます。ところが、寒い環境下では体の中心部でさえも35℃以下まで低下してしまうことがあり、これを低体温症と言うそうです。

では、体温が低くなるとどうなるのでしょうか。
人の体は、さまざまな化学反応によって機能しています。この化学反応は「酵素」が大きく関係しています。私たちの体は、酵素の働きによって、摂取した食物を消化・吸収・代謝をしており、とても大切なものなのです。体の中の酵素は、体温が37℃くらいで一番動きが活発になるといわれています。データによると、37℃を基準に0.5℃上がったり下がったりすると、酵素の働きが3~5割落ちてしまうそうです。体温が下がると酵素の働きが弱まるため、体へさまざまな影響が現れます。

体温が1℃下がったら・・・
免疫力は37%低下(風邪や病気にかかりやすく治りにくい)
基礎代謝が12%低下(代謝が低下し、1ヶ月で体重が1~2kg増える)
体内酵素の働きが50%低下(栄養の消化だけでなく、エネルギー生産量も低下)
がん細胞は低体温を好む(特に35℃を最も好み、39.3℃で死滅する)

4.まとめ


最近の研究では、平熱が低い方が長生きするという結果も出ているそうです。なぜかというと、「省エネ」だから。体温が高い人は、エネルギー消費が高いため、老化を早める活性酸素が多く発生しています。一方、省エネな低体温は、エネルギー消費が低く活性酸素の発生が抑えられているため、老化の速度が緩やかだというのです。
あまり低体温を気にする必要もなさそうですが、低体温は痩せにくい、ガンになりやすいなどのリスクもあり、良いのかどうか少し迷います。