
私たちの皮膚は大きく分けて表皮、真皮、皮下組織という3層構造からなります。お肌のハリや弾力を保つ決め手は真皮です。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、線維芽細胞など、真皮の役割に注目してみました。
◆目次◆
1.真皮の構造
2.コラーゲンについて
3.エラスチンについて
4.ヒアルロン酸について
5.線維芽細胞について
6.まとめ
1.真皮の構造
真皮は、表皮の内側にある平均約2ミリの層で、その70%は網目状の構造をしたコラーゲンでできています。そのコラーゲンをエラスチン線維がところどころでつなぎ止め、さらにその隙間をヒアルロン酸が埋め尽くすように構成されお肌の弾力を維持しています。
建物に例えれば、コラーゲンは建物の基礎となる柱や梁などの骨組みで、エラスチンはそれをところどころつなぐボルトやナットとなります。ヒアルロン酸はその隙間を流し込むセメントのような役割になります。
2.コラーゲンについて
真皮の構造の70%を占めているのがコラーゲン線維です。コラーゲン線維はタンパク質の細い線維が束になってできたもので、縦には伸びにくく、とても強固な線維です。
現在、分子構造の違いで約20種類のコラーゲン線維があることが分かっています。真皮にあるほとんどがⅠ型コラーゲンになります。
体を構成している全てのタンパク質でみてみるとコラーゲンの割合は30%を占め、高い割合になります。コラーゲンが不足すると皮膚はボロボロになり、皮膚以外では骨折しやすくなるなど身体の色々な組織がもろくなってしまう可能性があります。
3.エラスチンについて
エラスチン線維はゴムのような弾力に富む線維で、特に頭皮や顔の真皮には多く存在していて、エラスチン自体にも高い保湿力があります。皮膚のハリにはコラーゲンが注目されがちですが、エラスチンも同じくとても重要です。エラスチンが不足するとコラーゲンを支えきれなくなり、ハリや弾力がなくなる原因にもなります。また、エラスチンは皮膚以外にも腱など、伸び縮みする部分にも豊富に存在します。
4.ヒアルロン酸について
ヒアルロン酸はムコ多糖類という成分で、多量の水と結合してゲル状になっています。粘性が高いためヒアルロン酸1gに対して6リットルの保水力といわれています。よって、皮膚の保湿や弾力を保ってくれます。ヒアルロン酸が不足すると保湿力が減少し、肌のハリが失れたりしわの原因になります。また、ヒアルロン酸は関節の痛みなど和らげるために注入して使われることがあります。
5.線維芽細胞について
真皮の構造であるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸はすべて線維芽細胞で生み出されます。線維芽細胞がしっかり働き、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生産と分解の新陳代謝がスムーズに行われることで、ハリや弾力のあるみずみずしい肌を維持することができます。しかし、線維芽細胞は加齢とともに衰え、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の新陳代謝が低下し、コラーゲン・エラスチンが変形して真皮が緩み、保水力が低下して、ハリや弾力、潤いや透明感が失われてしまいます。
このことからも、美肌を維持するには線維芽細胞の働きが重要だという事がわかります。
線維芽細胞の衰える原因としては、活性酸素が増えることによる酸化や紫外線などのダメージが大きいと考えられています。
線維芽細胞を守るためにもストレスやタバコ、紫外線などには気をつけましょう。
また線維芽細胞は細胞分裂を行い、自分自身で細胞を増やし、生産能力が再び活性化します。そのためには私たち自身の身体が健康であることが重要になります。
また、線維芽細胞を活性化する下記の成分を意識的に摂取するのも効果があると思われます。
●線維芽細胞増殖因子(FGF)・・・たんぱく質の一種でプラセンタより摂取できます。
●ビタミンA(レチノール)・・・ビタミンAは、動物性の食品におもにレチノールとして含まれます。レチノールは主に肝臓に貯蔵されるため、レバーなどには多く含まれています。ただし腹痛、めまい等の原因になりますので、過剰摂取にご注意ください。
●ビタミンC・・・野菜や果物に豊富で、動物性食品にはほとんど含まれません。
●イソフラボン・・・女性ホルモンと似た働きをする効果があります。
詳しくは「女性ホルモンのバランスを整えて、美と健康を手に入れよう!」をご覧ください。
6.まとめ
一歳でも若く見られたい。その願いは、女性はもちろん男性も同じではないでしょうか?
お肌にハリや弾力、透明感を与えるためには、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸どれが欠けてもいけません。そして、線維芽細胞が重要なカギとなることがわかりました。
美肌を保つには、ストレスを溜めず規則正しい生活をすることが何よりも大切です。
個人的には多少のしわならその人の人生の積み重ね、泣いたり笑ったりした足跡なので、そのしわも素敵なのではないでしょうか?
