エビデンス(evidence)証拠、根拠という意味です。
エビデンスがしっかりしていると安心ですが悪い場合ちょっと不安になります。
◆目次◆
1.エビデンスの確立
2.コクラン・ライブラリー
3.まとめ
1.エビデンスの確立
例えば現在行われている医療行為でエビデンスが確立されているものは20%だそうです。
またエビデンスが確立されている医療行為についてもそれをそのまま適用できる患者さんは全体の60~80%だそうです。
だからと言ってその他の医療行為が尊重されないわけではなく多くの人たちの健康が医療行為全体によって支えられていると考えるべきでしょう。
エビデンスを積み重ねていくため必要なのが研究でその結果は論文として通常は学術誌への掲載という形で発表されます。
発表される論文は専門家による査読や訂正などを経て発表に足るレベルに達した場合に発表され反対に問題点が多いと判断された場合は掲載されません。
また一度や二度掲載されたからといってエビデンスが確立されたとは言えず、ある研究によると100件のシステマティックレビュー(質的評価と統計解析により強力なエビデンスを生み出す方法)のうち23件が2年以内に覆されうち7件は掲載時点で既に覆されていたそうです。
2.コクラン・ライブラリー
現在、世界で最も信頼性の高いエビデンスを提供しているのはコクラン・ライブラリー(Cochrane Library)と言われています。
コクランはスコットランドの医師であるアーチボルト・コクランの名前からとられています。
コクラン・ライブラリーは定期的に更新され、その時点でもっとも信頼性の高いものとして治療や研究の基盤になっています。
3.まとめ
質の高いエビデンスを確立するには多大な労力と時間がかかると考えられます。
まったく査読のない研究成果は学術的にはほぼ無意味だそうで、マスコミで大々的に取り上げられていることやその研究者がよくテレビに出ていることと研究結果の質とは何の関係もないそうです。
身体の状態は一人一人違うと思うので、最近世間を騒がせている事象など、過度に断定的な情報は少し冷静に受け止める方が良いかもしれません。
因みに、検索キーワードを工夫していないことが前提ですが、紅麹の健康被害について「red yeast health hazards」でコクラン・ライブラリーを検索しましたが結果はゼロでした。
<参考資料>
音楽療法はどれだけ有効か 佐藤正之 化学同人 2023年
<関連コラム>
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