グルテンフリーって知っていますか?
グルテンとはどのようなものなのでしょうか。また、カラダにどんな影響があるのでしょうか。
◆目次◆
1.グルテン
2.カラダへの影響
3.グルテンフリー
4.まとめ
1.グルテン

小麦粉の場合、一般的に炭水化物に分類されますが、6~15%ほどタンパク質が含まれていて、その85%をグリアジンとグルテニンが占めています。
グリアジン→弾力があるけど伸びにくい性質
グルテニン→弾力は弱いが粘着力が強く伸びやすい性質
この2つの性質が結びつき、両方の性質をあわせ持った【グルテン】というタンパク質が生まれます。
このグルテンの働きをうまく利用して、世界中で小麦を使ったさまざまな料理が作られています。
2.カラダへの影響
グルテンは食物アレルギーの原因となるタンパク質でもあり、摂取によって起こる体調不良やトラブルがいくつかあります。
◇セリアック病
セリアック病は、小麦食中心の欧米を中心に増えている自己免疫疾患です。
摂取したグルテンを体の中で分解できず、体が異物と認識して免疫システムが過剰に働くことにより、小腸粘膜に慢性的な炎症が起きてしまうという、深刻な病気です。
この炎症によって以下のような様々な症状が出ます。
| ・腹痛・腹部膨満感・下痢・脂肪便・便秘・鉄欠乏性貧血・栄養失調・神経障害・疲労感・骨や関節の痛み・発達障害(幼児) |
セリアック病には今のところ有効な治療法はありません。症状を抑えるためにはグルテンを含まない食事を続けるしかないとのことです。また、セリアック病で免疫系が攻撃されることで別の病気にかかってしまう例も増えているそうです。
◇小麦アレルギー
小麦アレルギーは、アレルギー物質である小麦タンパク(グルテンを含む)に免疫が過剰に反応して起こります。食物アレルギーの有病率は一般的に子供が多いのですが、大人になって突然罹患する人も増えているそうです。
・即時性アレルギー
食べてすぐに身体に不快な反応が起こります。
皮膚の痒みから始まり、痛み、蕁麻疹、鼻づまり、くしゃみ、涙、下痢や腹痛、呼吸困難など様々な症状が現れます。アレルギー反応の程度は個人差があり、重度のアレルギーを持つ人は、摂取してすぐアナフィラキシーを起こし、生命の危機に陥ることもあります。
・遅延型アレルギー
摂取して数時間~数日後などに症状が現れます。
発疹やニキビ、肌荒れ、鬱やめまい、頭痛や疲労感など、一見アレルギーと関係のないような症状が現れます。更に摂取から時間が経っているため、因果関係が分かりづらいのが特徴です。
通常のアレルギー検査では即時性アレルギーしか診断できないため、遅延型アレルギーを調べるためには専門機関で検査をする必要があります。
◇グルテン過敏症/不耐症
小麦を多く摂る食事が原因で、胃もたれや胃の痛み、お腹のハリ、疲れやすさやだるさなど慢性的な不調が出る人もいます。
2週間ほどグルテンを抜いた食事をして、「調子が良くなった」という方は、小麦に弱い体質である可能性があります。
◇過敏性腸症候群(IBS)
グルテンは消化・分解されにくいタンパク質です。さらに、血糖値を上昇させるアミノペクチンA(糖質)や腸内トラブルの原因となる成分グリアジン(アミノ酸)が含まれているため、腸粘膜に炎症を起こしてしまいます。
日本人の7人に1人が当てはまるといわれている過敏性腸症候群は、お腹の痛みや調子が悪く、便秘や下痢などの異常が数か月以上続きます。
◇肥満
小麦粉は、ケーキやパンなどの材料となります。これらは油や砂糖と併せて加工され、栄養素がほとんど含まれない「エンプティ―カロリー」であることが多いため、体重増加の原因となりがちです。また、小麦には食欲を増進する効果や依存につながる作用があるともいわれています。
3.グルテンフリー
グルテンフリーとは、グルテンを含む食品を摂取しないことを言います。
もともとは、セリアック病患者の食事として生まれた食事療法です。
グルテンフリーの食事は、小麦を使ったパンやパスタ、うどん、ラーメン、カレールー、天ぷらやフライの衣、ケーキやクッキー、アイスクリームなどを控えるか、米粉など代替え食材に置き換えます。しかし、調味料や食品添加物、加工食品など、意外にもグルテンが含まれている食材は多く、グルテンフリーを実践するには、原材料の表記をひとつひとつ確認することが重要となります。
◇ゆるくグルテンフリーを試してみたい方へ
肥満対策や身体の健康のためにグルテンフリーをしてみたい方は、パンやパスタなど洋食中心の食事をやめて、焼き魚や煮物、お浸しなど日本食中心に食べてみてください。また、タイ料理やベトナム料理、韓国料理も基本小麦が含まれていないものが多いため、同じような食事で飽きるということはなさそうです。おやつには、果物や和菓子(おはぎやお団子、大福、羊羹など)を選んでください。
どうしても、パンやパスタを食べたい方は、米粉やライ麦粉、全粒粉(小麦粉よりもグルテンが少ないとされています)で作られているものを選んでください。
4.まとめ
何でも偏った食生活はカラダに悪影響を及ぼしてしまいます。
栄養バランスや適度な運動で生活を整えて過ごしましょう。
