年齢とともにお肌の悩みは増えていきます。
シミやそばかすがない肌に、少しでも近づくためには、どのようなことをしたらいいのでしょうか。
◆目次◆
1.シミとは
2.シミの種類
3.日常ですべきこと
4.まとめ
1.シミとは
シミはメラニン色素がバラバラに色素沈着した部分のことです。基本的に紫外線や加齢、肝機能障害などで後天的にできます。
シミができるまで
皮膚は、一番外側の表皮と、その内側になる真皮からできていて、シミに深く関わっているのが、表皮です。表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」と表皮の一番下の基底層にある「メラノサイト(色素細胞)」などから成っています。
紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が活発になってメラノサイト内でメラニンという色素が生成されます。それがケラチノサイトに受け渡されることで紫外線から細胞核を守っているのです。
皮膚の細胞は、通常約28日周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー(新陳代謝)」を繰り返しています。(加齢により周期は長くなっていきます。)
ターンオーバーとは、基底層にある細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられ、最後は表面から剥がれていくもの。紫外線を浴びて作られたメラニンも、ほぼ28日サイクルで役割を終え、古い細胞とともにはがれ落ちていくのです。
ところがさまざまな原因で、メラニンが過剰に作られ、ターンオーバーのサイクルが乱れて新陳代謝が滞ると、本来はがれ落ちるはずのメラニンも、そのまま滞って色素沈着=「シミ」となってしまいます。
2.シミの種類
シミといっても種類はさまざまです。種類によっては、美白化粧品が効かないものも。
シミの種類
| 特徴 | 美白成分化粧品の効果 | |
| 老人性色素班 (日光性黒子) |
代表的なシミ。小さいものは日光性黒子とも呼ばれ、大きいものだと2㎝以上になることも。色は薄い茶褐色から濃い茶色まで様々で、境界線がはっきりしているのが特徴。最大の原因は紫外線。シミになった後も、紫外線を浴びることでどんどん濃くなる傾向があります。洗顔やマッサージによる摩擦、代謝の低下も原因のひとつ。 | 未来のシミを減らすことが可能であり、今あるシミの改善が見込める。UVケアをしっかりしておくことで、シミの悪化を防げる。 |
| 肝斑 | 左右対称に出るのが一般的で、頬骨からこめかみにむかって発生。色は薄い褐色で、境目がはっきりしない。30~40代女性に多く見られる。女性ホルモンが大きく関与することがわかっており、閉経後しばらくすると自然と治る。 | 美白化粧品でのケアと同時に、肌をこすらないようにすることが大切。トラネキサム酸の内服が効果的。 |
| 脂漏性角化症 | もともとあったシミの部分の角質が茶色く盛り上がったもの。長い年月にわたって紫外線ダメージを受け続け、細胞のDNAがエラーを起こすことで発生。歳を重ねるほどなりやすい。顔や手など、紫外線があたりやすいところにできやすい。 | シミの進化形であり、美白化粧品は無効です。レーザーなどで除去するのが一般的。UVケアを厳密にしていればなりにくいため、紫外線対策はマスト。 |
| 雀卵斑 | 通称、そばかす。小さくて茶色い点状のシミが、鼻を中心に左右の頬に広がるように発生。遺伝的なものが強い。色白の人に多く、3歳頃から見られ、思春期の頃には顕著になるケースが多い。 | 理論的には美白化粧品が効くはずだが、実際は薄くならない場合が多い。レーザー治療をしても再発する場合が多い。 |
| 炎症性色素沈着 | ニキビや虫刺され、かぶれ、傷、火傷などの炎症が起きた後に、メラニンが沈着してできるシミ。とくにニキビをつぶしたりした場合に起こりやすい。炎症が原因のため、下着などが擦れる部分に現れるくすみ、黒ずみもこのタイプ。 | 美白化粧品が有効で、できてすぐにケアを始めると改善が見込める。レーザー治療ではより濃くなってしまったり、色むらになるケースも。ハイドロキノンなどの塗り薬がオススメ。 |
| 花弁状色素班 | 急激な日焼けの後、赤味が落ち着いてから発生するシミで、顔には出にくく、背中にできやすい。花びらのような形をしていたりと、様々な形状のシミが混在する。色が白い人に多く見られる。 | 美白化粧品で多少の改善は見込めるが、あまり期待できない。レーザー治療が確実で効果的。 |
講談社 いちばんわかるスキンケアの教科書=健康な肌のための新常識= より抜粋
3.日常ですべきこと

【外からのケア】
☆紫外線対策
第一に、紫外線に極力あたらない、紫外線対策をしっかりすることです。
日焼け止めは、外出するときだけではなく、室内にいるときも塗りましょう。ガラスやカーテン越しでも紫外線の影響はあります。日焼け止めは2~3時間おきに塗り直すことがベスト。
☆肌への刺激
洗顔や洗顔後のタオルで肌を強くこすることはやめましょう。摩擦による肌あれで色素沈着が起こりやすくなります。
☆化粧品
美白有効成分が配合された薬用化粧品を選ぶのがお勧めです。ただし、即効性を期待してはダメです。
☆睡眠
毎日しっかりと質のよい睡眠を取ることは、肌の新陳代謝を促す効果があります。
☆適度な運動
適度な運動で、血行を良くしましょう。新陳代謝の促進につながります。
【内からのケア】
ビタミンA・C・Eを積極的に摂取しましょう。ビタミンCとEは体内に蓄積されにくいという特徴があります。サプリメントなどで摂取する場合は、1日数回に分けて飲むことをお勧めします。また、就寝中はビタミンが排出されにくいので、就寝前に飲むと効果的です。
☆ビタミンA
肌の新陳代謝を促進して、ターンオーバーを正常化する働きがある。
☆ビタミンC
メラニン生成を遅延させたり、メラニン色素を淡色化する働きがある。また肌の抗酸化作用があります。
☆ビタミンE
血行を促進したり、肌の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
4.まとめ
シミひとつない綺麗な肌を求めるには、毎日、徹底的な肌ケアを一生続けなければなりません。なぜなら、紫外線はずーっと降り注いでいるからです。
