私たちにとってスマホは不可欠なツールとなりました。
ネットショッピング、世界中の人とSNSで繋がる、最新の情報も取り放題。
街に出れば歩きスマホは当たり前、中には自転車に乗りながらのスマホも(とても危ない)。
電車に乗ればほぼ全員スマホの画面に夢中です。
複数機関の調査によるとスマホの利用時間は1日約2時間が最多帯と言われていますが、スクリーンタイムのデータで見ると平均約5時間はスマホを利用しているようで、個人の認識と実際の使用時間に乖離がありそうです。
いずれにしろ1日の多くの時間をスマホに費やしていることは間違いなさそうです。
スマホに限らずデジタル化の恩恵は受けるべきと思いますが・・・。
◆目次◆
1.スマホは依存しやすくできている
2.スマホに依存しすぎると
3.スマホと上手に付き合う
4.まとめ
1.スマホは依存しやすくできている
昔、世の中に危険が溢れていたころ、人にとって情報を得ることはとても大切でした。
いち早く情報(=危険)を得ることで生き残る確率が高まったからです。
このため、新しい情報を獲得すると「良くやったね」と脳はご褒美にドーパミンを放出してくれます。このご褒美がほしいため、人の脳には「新しい場所」「新しい体験」「新しい人との出会い」など新しいものを求める傾向があります。
スマホはこのような脳の欲求にピッタリのツールです。
バーチャルに新しい場所に行ったり新しい体験をしたり、SNSを利用すれば新しい人と出会うこともできます。
スマホに依存してしまうのは仕方ないことでもありそうです。
2.スマホに依存しすぎると
・集中力が低下する
会議や講義中にスマホをいじる人、歩きスマホをする人など・・、ながらスマホはマルチタスク(同時に複数を処理すること)の代名詞のようです。
この人達は一見マルチタスクをしているように見えますが、実はこの作業からあの作業へ気が散っているだけで会議や講義の内容やスマホのニュースに集中できていないそうです。
人はもともと集中することが苦手です。
脳にとっては一つの事に集中するよりも、いち早く危険を察知するため周囲に気を配る(気を散らす)事の方が大切だったからです。
・記憶力が低下する
記憶力の低下には二つの側面があります。
物事を記憶するためには集中力が必要ですが、スマホに依存しすぎる人は集中力が低下するため記憶力も低下します。
次に、些細な事でもスマホで調べていると、脳は効率的に働こうともするので記憶する必要がないものを記憶しなくなります。
スマホに限りませんが、パソコンの普及などにより文章を書く機会が減ったことで漢字を書けなくなったと感じるのは私だけでしょうか。
・長期のストレスにさらされる
SNSの返信がない、スマホのニュースが気になるなど、常に気を散らしている状態の脳の反応は、周囲の危険に反応してストレスを感じている時と変わらないそうです。
むしろ一瞬の危険で感じるストレスよりも長期にわたるストレスにさらされている状態と言えます。
長期のストレスが人の健康や精神面に与える影響は言うまでもありません。
・睡眠不足や睡眠の質の低下が懸念される
就寝前のスマホ、枕元にスマホ、寝ている時でもチャットやメールに反応してしまうなど、スマホが睡眠不足や睡眠の質低下の原因になっている事は間違いなさそうです。
iPhoneを開発したスティーブ・ジョブスは自分の子供にスマホなどの使用を厳しく制限したそうです。
開発者だけにその功罪に気付いていたのかもしれません。
3.スマホと上手に付き合おう
とは言うもののスマホなしの生活には戻れないと思いますのでスマホと上手に付き合う工夫をしましょう。
例えば、
・毎日1~2時間は電源をオフにする
・プッシュ通知をオフにする
・集中力が必要な作業をするときはスマホを手元に置かない
・チャットやメールをチェックする時間を決める
・友達と会っている時はスマホをマナーモードにして一緒にいる相手に集中する
・スマホを寝室に置かない
・SNSは積極的に交流したいと思う人だけをフォローする
などです。
また、ストレスを緩和したり情報の洪水で疲れた脳を癒すため積極的に運動をしましょう。
4.まとめ
スマホから得られる一日の情報量は平安時代の人の一生分だそうですからとても消化しきれる量ではありません。
果たしてそれほどの情報量が必要なのでしょうか。
スマホを見失うと自分でもびっくりするくらいパニックになることがあります。
知らないうち依存症になってしまっているのかもしれません。
便利なツールだからこそ上手に付き合っていきたいものです。
<参考資料>
スマホ脳 アンデシュ・ハンセン 新潮社 2020年
