ポリフェノールのお話

ポリフェノール1
最近、赤ワインやチョコレートのパッケージに“ポリフェノール濃縮”や“高ポリフェノール”など、記載されているのが目に入ります。なんとなく健康や美容に良いものって想像はつくけれど、実際はどうなの?と思う人も少なくないと思います。ポリフェノールとはどういうものなのか調べてみました。

◆目次◆

1.ポリフェノールとは

2.ポリフェノールの効果

3.ポリフェノールの種類

3-1 フラボノイド系

3-2 フェノール酸系

4.まとめ

1.ポリフェノールとは

ポリフェノールは、たくさんの(ポリ)フェノールという意味で、同一分子内に複数のフェノール性水酸基(ヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称です。ほとんどの植物に含有されており、その種類は5,000以上もあると言われています。ポリフェノールは、光合成によって作られる植物の色素や苦み・渋み成分で、抗酸化能力が優れており、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用がある水溶性(一部、脂溶性)物質なのです。
ポリフェノールは、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持っています。

2.ポリフェノールの効果

ポリフェノールは、化学構造の違いによって、いろいろな種類があり、体への作用も様々です。すべてのポリフェノールが持つ共通の効果として、増えすぎた活性酸素を抑制する優れた抗酸化作用があると言われています。ポリフェノールは、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとも言われているそうです。また、ポリフェノールは摂取後約2時間で抗酸化作用が高まり、4時間ほどで消えてしまうそうです。

3.ポリフェノールの種類

5,000種類以上もあるポリフェノール。ここでは代表的なポリフェノールを大きく2種類に分類して紹介したいと思います。
フラボノイド系・・・色素成分からできているポリフェノール。全体の約90%がフラボノイド系に属しています。
フェノール酸系・・・色素以外の成分でできたポリフェノール。

3-1 フラボノイド系

ポリフェノール2
●アントシアニン
赤や紫、青色をした水溶性の色素成分。抗酸化作用や疲れ目解消・視力を守る働き、肝機能の向上を助ける働きなどが期待されています。
含まれる食品・・・ブルーベリー・ぶどう・赤しそ・紫いもなど
●カテキン
茶類に含まれる苦味や渋味の成分。殺菌作用を始め、血中コレステロールを低下させたり、高血圧を予防したりといった働きが期待されています。また、茶カテキンは、体脂肪が気になる人に適しているとして、特定保健用食品に指定されているものもあるようです。
含まれる食品・・・緑茶・紅茶・ワイン・リンゴ・ブルーベリーなど
●イソフラボン
女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きがあり、骨粗鬆症予防や更年期障害の解消に有効とされています。ただし、過剰摂取には注意が必要なようです。
含まれる食品・・・大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)・葛・葛粉など
●ケンフェロール
ほかのフラボノイド類とともに摂取すると、抗アレルギー作用、抗酸化作用、血管強化作用などを発揮すると言われています。
含まれる食品・・・茶・イチョウの葉など
●ナスニン
なすの皮に含まれる紫色の色素成分。アントシアニンの仲間。抗酸化作用のほかに、抗がん作用などがあると期待されています。
含まれる食品・・・なす
●ルテオリン
免疫機能の正常化やアレルギーに対抗する作用をもち、花粉症やアトピー性皮膚炎を抑えるのではないかと研究が進んでいるそうです。
含まれる食品・・・えごま・しそ・春菊・ピーマンなど
●ルチン
ビタミンP(注)とも呼ばれ、ビタミンCの吸収を促進したり、酸化を防いだりして、ビタミンCの作用を助けます。
含まれる食品・・・そば・いちじくなど
(注)ビタミンPとは、フラボノイドの一種、ルチン・ケルセチン・ヘスペリジンなどを指し、ビタミンCの働きを助ける物質です。ビタミンPやビタミンQなどは、ビタミン様物質とも呼ばれ、ビタミンと似た働き、あるいはビタミンを助ける働きを持っていますが、ビタミンと呼ぶには十分でないと考えられている物質のことを言います。
●ケルセチン
多くがルチノースと結合したルチンの形で存在し、ビタミンPの一種とされます。抗酸化や抗アレルギー作用など期待されています。
含まれる食品・・・玉ねぎ・そば・赤ワイン・リンゴなど
●ヘスペリジン
ケルセチンなどと同様、ビタミンPの一種。高血圧を予防する、ビタミンCの吸収を高めるなどの効果が期待されています。
含まれる食品・・・みかん・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類

3-2 フェノール酸系

ポリフェノール3
●カカオマスポリフェノール
ココアやチョコレートの原料であるカカオ豆に含まれます。アレルギーを抑えたり、疲労回復や血管を広げる働き・酸化抑制効果が期待されています。
含まれる食品・・・ココア・チョコレートなど
●ショウガオール
生姜に含まれる辛味や香り成分。加熱などによって生じます。強い抗菌作用があり、胃液の分泌を促して食欲を増進してくれます。
含まれる食品・・・生姜
●タンニン
茶や柿などに含まれる渋味成分。便をかたくして下痢を緩和しますが、とりすぎると便秘に。殺菌作用もあると言われています。
含まれる食品・・・茶・柿・赤ワインなど
●テアフラビン
紅茶やウーロン茶の渋味成分の一種。赤や褐色の色素成分でもあります。抗菌作用があり、がん予防効果も期待されています。
含まれる食品・・・紅茶・ウーロン茶
●クルクミン
ウコン(ターメリック)に含まれる黄色の色素成分。肝機能を高める効果や胆汁の分泌を促進したりする作用、コレステロール値を低下させる効果が期待されています。
含まれる食品・・・ウコン、カレー粉など
●クロロゲン酸
コーヒーなどに含まれるタンニンの一種で、苦味成分。抗酸化作用のほか、抗がん作用があるのではないかと注目されています。また、 消化器、代謝性疾患を改善する作用が期待されています。
含まれる食品・・・コーヒー豆・ごぼうなど
●セサミン
ごまに含まれるポリフェノールで、ゴマリグナンの一種。血中コレステロールを下げる作用があるという報告があります。
含まれる食品・・・ごま
●エラグ酸
美白効果が期待されており、化粧品に多用されています。また、抗がん作用にも注目されているそうです。
含まれる食品・・・ブラックベリー・ラズベリー・イチゴ・ザクロなど
●フェルラ酸
米ぬかなどに含まれる成分。活性酸素を消去する抗酸化作用があるとされています。アルツハイマー病予防にかかわる研究報告もあるそうです。
含まれる食品・・・米ぬか・麦など

4.まとめ

ポリフェノール4
ポリフェノールは古くから香料や色素として食品・化粧品に使われていたそうです。1990年代、フランスの科学者が日常的に赤ワインを飲んでいる人たちの健康に着目したことがきっかけで、ポリフェノール健康ブームが始まったとも言われています。ですが、何千種類もあるポリフェノールは、まだまだ解明されていないことも多くあり、ポリフェノール単一での明確な効果については研究不足だそうです。現段階では様々なポリフェノールを取り入れていく方が良いと思われます。
ちなみに、私のブレイクタイムのお供は紅茶にチョコレートです。