
最近は、私を含め七草粥を食べる習慣が薄れてきているのではないでしょうか。
七草粥、健康に関するヒントがたくさんありました。
◆目次◆
1.七草粥
1月7日は松の内最後の日(関西は15日など諸説あります)。
七草粥はこの日に食べるのが習わしです。
1月は最も寒い時季です。
2019年ですと1月6日は「寒の入り」、6日から19日は「小寒」で寒中見舞いは小寒の間に出します。
寒い時季なので、寒中見舞いでは相手の健康を気づかった文面を使うことが習慣です。
七草粥はお正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわり、冬場に不足しがちなビタミンを補う実用的効果があります。また、邪気をはらい一年の無病息災を願う意味もあります。
2.七草

七草粥に入れる七草は、「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」です。
聞きなれないものもありますが「せり」は「せり」、「すずな」は「かぶ」、「すずしろ」は「大根」のことです。
七草は春の七草ともいわれます。
1月6日から9日は小寒の初候で「せり栄える」と表されるセリが冷たい沢の水辺に生えてくる時季でもあり春の息吹が感じられるためです。
3.七草の効果
せり(芹)。
鉄を多く含み貧血の改善も期待できます。
βカロチンやビタミンCも豊富で免疫力を高め風邪の予防にも効果があります。
その他、胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、血圧降下作用など様々な効果があります。
せりについてご興味のある方は「
風邪にきく食べ物 セリ科の野菜」もご覧ください。
なずな(薺)。
別名ぺんぺん草。利尿作用や解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。
ごぎょう(御形)。
痰や咳に効果があり、のどの痛みもやわらげてくれます。
はこべら(繁縷)。
昔は腹痛薬として用いられ、胃炎に効果があります。
ほとけのざ(仏の座)。
胃を健康にし、食欲増進、歯痛にも効果があります。
すずな(菘)。かぶのことです。
アミラーゼという酵素がでんぷんを分解して消化を高めてくれます。
葉にはビタミンC、βカロチン、カルシウムなどミネラルが豊富に含まれています。
胃もたれや下痢に効果があり、辛味成分には血栓防止や解毒作用もあります。
すずしろ(蘿蔔)。大根のことです。
アミラーゼが豊富で辛味成分であるアリル化合物が胃液の分泌を促してくれます。
葉には根よりもビタミンCが豊富でβカロチンも含まれています。
葉には殺菌力もあり食中毒の予防にもなります。
胃腸を整える効果があり、辛味成分には血栓防止や解毒作用もあります。
せり、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)のほかは、道端や田んぼのあぜ道などに自生する野草(いわゆる雑草)ですが、昔の人はこれら野生のハーブをうまく利用していました。
庭仕事をしている方はご存じと思いますが雑草の生命力は凄いです!
なお、七草粥ではすずな(かぶ)とすずしろ(大根)は葉の部分をなずなは若芽を利用します。今では七草粥セットがスーパーで販売されているそうです。
4.まとめ

七草粥、まとめるとビタミンやミネラルそして食物繊維をしっかり摂ろうということでしょう。
食物繊維でいうと、腸内細菌の一つクロストリジウム菌は、食物繊維をエサに酪酸を産生します。
現代社会で急増している様々なアレルギーや、免疫細胞が正常な細胞まで攻撃してしまう自己免疫疾患は、免疫細胞の暴走が一因といわれています。
クロストリジウム菌が産生する酪酸は、免疫細胞に抑制的に働きかけてくれるそうです。
食物繊維をたくさん摂ることはアレルギーなどの改善につながりそうです。
私たちにはやっぱり和食が合っているのですね。
<参考資料>
あなたの暮らしを豊かにする日本のしきたり 竹内孝夫 森村宗冬 洋泉社 2018年
七十二候がまるごとわかる本 晋遊社 2018年
からだにおいしいあたらしい栄養学 吉田企世子 松田早苗 高橋書店 2017年
からだによく効く食材&食べあわせ手帖 三浦理代 永山久夫 池田書店
NHKウェブサイト