快適な暮らしを手に入れたにも関わらず現代人のメンタルは最悪だそうです。
不安やストレスは減るどころか増えていくばかりです。
どうすればよいでしょうか。
◆目次◆
1.なぜ不安やストレスはなくならないのか
2.不安やストレスを和らげるために
3.まとめ
1.なぜ不安やストレスはなくならないのか
脳は私たちを生きのびさせ子孫を残すために進化したのであって気分よく快適に暮らすためではありません。
脳にとって現代社会は太古の昔と変わらず危険一杯の世界なのです。
脳の最優先事項は私たちを生きのびさせることですから、偏桃体という部位を通じて時に過敏なほどありもしない危険に対して警報を鳴らします。
この過敏な警報が不安やストレスの原因のひとつです。
ストレスは負荷に対する身体や心の反応で運動をすれば身体はストレスを感じますし期末テストもそうです。
身体は血液を筋肉に送るため心拍数を上げるなど直面する事態に備えます。
適度なストレスは良い刺激になりますが過度で長期間のストレスは特に感情面に問題を引き起こします。
不安は身体の反応はストレスと同じですがストレスが現実の危険によって引き起こされる一方で「危険かもしれない」と考えた時、実際に危険でなくてもわき起こります。
不安は人それぞれ違い、その強さや頻度も異なりますが空腹や疲労と同じように私たちの自然な感情の一つです。
脳は「何かがおかしい」ことを伝えるため不安を利用します。
脳の最優先事項は私たちを生きのびさせることですから不安やストレスがなくなることはなさそうです。
2.不安やストレスを和らげるために
・深呼吸
不安を感じたら深呼吸をしてみましよう。
吸う息よりも吐く息を長くするように4秒かけて吸い6秒かけて吐くとよいでしょう。
自律神経は身体の色々な器官をコントロールしていて自分の意志では動かせませんが、交感神経は息を吸うときに活発になり、副交感神経は息を吐く時に活発になります。
吐く息をながくすることで副交感神経優位になり、リラックスした気分になって不安を和らげることができます。
・自分の気持ちを言葉にする
自分の気持ちを言葉にして説明するというのも良い方法だそうです。
自分自身を少し客観的に見ることで感情に引きずられにくくなります。
前頭葉は脳の中枢で、中央部分は自分自身にフォーカスして身体の中で何が起きているかを把握して、感情やモチベーションといったものに働きかけます(時に過剰に)。
一方、前頭葉の外側部分は周囲で起きていることにフォーカスして問題解決や計画といったものに関わり、脳の警報システム偏桃体のブレーキ役となります。
自分の感情やその原因を言葉にすることで、脳のフォーカスが周囲を把握する前頭葉の外側部分に移り暴走する偏桃体を抑えてくれると考えられます。
・運動
運動はどんな種類であっても不安やストレスを和らげる効果があります。
側頭葉の奥深くには脳の中でも最高の機能を持つ「島皮質(とうひしつ)」があります。
島皮質では外界からの情報と身体の中からの情報が出会い感情が生まれています。
このため感情は身体の中からの情報にも左右されます。
運動で身体の各器官が鍛えられると、脳にも良いシグナルが受け渡され、そのシグナルを基に感情が作られるので、幸せな気分になったり不快な感情がわくリスクが減少します。
3.まとめ
不安やストレスはどうやらなくなりそうにはありません。
その仕組みを理解することでうまく付き合っていきたいものです。
<参考資料>
メンタル脳 アンデシュ・ハンセン 新潮社 2024年
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