ビタミンのようで、ビタミンではない。不思議な立ち位置のビタミン様物質、どのようなもなのか調べてみました。
◆目次◆
1.ビタミン様物質
2.主なビタミン様物質
3.まとめ
1.ビタミン様物質
ビタミン様物質は、ビタミンに似た働きをしたり、ビタミンの働きを助ける作用のある成分の総称です。
ビタミンとの違い
◇生物から抽出して得られた混合物をそのままビタミンとしたために、他のビタミンと重複しているもの
◆正確な化学構造、化学物質名が不明なもの
◇体内でも合成されるため必須ではないもの(ヒト以外のある種の生物にとっては必須ですが、ヒトには必須でないものを含みます)
◆炭水化物、たんぱく質、脂質のいずれかに分類されるためビタミンの定義から外れるもの
◇薬理作用はあるが必須ではないもの
◆実際には何の働きもないもの、害になるもの
ビタミン様物質は、機能性成分はまだ研究段階ですが、抗酸化作用や生活習慣病予防、免疫力向上など生命維持に重要な役割を果たす成分が多く医薬品やサプリメントとして利用されているものもあります。
2.主なビタミン様物質
過去にビタミンと考えられた物資です。ビタミン様物質と呼ばれているものは、このほかにもあると考えられています。
◇ユビキノン(コエンザイムQ10)
ビタミンQと呼ばれていたこともある脂溶性のビタミン様物質です。
エネルギー産生に不可欠な補酵素。また抗酸化作用があり、免疫機能を増強するという働きもあるそうです。
体内で合成できますが、年齢とともに減少します。
◆コリン
体内でアミノ酸から合成される水溶性のビタミン様物質です。
細胞膜を構成するレシチンの材料になったり、神経伝達物質アセチルコリンの材料になったりします。
アセチルコリンは、副交感神経の働きに関与する大切な物質で不足すると認知症になるとも言われています。
◇ビタミンP
クエルセチン、ヘスベリジン、ルチン、エリオシトリンなどのフラボノイド類の仲間。ビタミンCの働きを助けます。
ビタミンPは、体内でのビタミンCを安定に保ち、その効果が十分に発揮されるような大切な役割を担っています。また、毛細血管の血管壁を緻密にするという働きも持っています。
◆アデニン
核酸を構成するプリン塩基のひとつで、生体内に広く分布する有機化合物です。現在はビタミンとして認識されていませんが、ビタミンBであるナイアシンやリボフラビンと結合して、NAD・FAD(補酵素)となるそうです。
◇ビタミンB13
オロト酸はビタミンB13とも呼ばれている水溶性のビタミン様物質です。
根菜、小麦胚芽、ビール酵母などの食品に含まれています。葉酸やビタミンB12の代謝に関与し、抗酸化作用や老化防止にも注目されています。
◆パンガミン酸
ビタミンB15と呼ばれたこともありました。
抗酸化作用、肝機能改善、解毒作用があるとされています。また肌の老化防止にも期待されており、美容面での効果においても期待されています。
◇イノシトール
イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれていて、脂肪の流れをよくし、肝臓に脂肪が蓄積しないように作用します。また、胃腸の働きを正常にする作用や、神経細胞に多く含まれている成分であるため神経機能を正常に維持する働きがあると言われています。
◆カルニチン
脂質の代謝に関与するビタミン様物質です。
近年ではそのダイエット効果に注目されています。
◇ビタミンU
キャベツから発見されたビタミン様物質で、塩化メチルメチオニンスルホニウム「キャベジン」とも呼ばれます。胃の粘膜を保護したり修復する作用から、胃腸薬などに使用されています。
3.まとめ

ビタミン様物質、かなり重要な働きをしています。美容や健康の為にも、日々の食事など少しずつ取り入れて、ビタミン様物質を意識してみてはいかがでしょう?
以上、ビタミンのようでビタミンではない物質でした。
<主要参考文献>
あたらしい栄養学 吉田企世子・松田早苗監修
栄養学の基本 日本綜合医学会会長 渡邊昌監修
