中性脂肪って?

わかっているようでちょっと分かりにくい中性脂肪についてです。

◆目次◆

1.中性脂肪とは

2.健康への影響

3.中性脂肪を増加させる2つの経路

4.まとめ

1.中性脂肪とは

中性脂肪とは、脂肪酸の一種であるグリセリンエステルのことを指し、脂肪酸とグリセリンが結びついて中性を示すので中性脂肪とも呼ばれるようです。
体内での働きとしては、エネルギー貯蔵物質としての役割や細胞内で情報伝達物質として働くこと、細胞膜を形成することなどがあげられます。

2.健康への影響

中性脂肪の血中濃度は、HDLコレステロール(善玉コレステロール)とともにメタボリックシンドローム(以下「メタボ」といいます)における脂質異常の診断基準となっています。
腹囲が男性なら85㎝以上、女性なら90㎝以上、これに加えて脂質異常、高血圧、高血糖、のうちどれか二つが当てはまるとメタボの仲間入りとなります。

3.中性脂肪を増加させる2つの経路

中性脂肪が増える原因として必ず上げられるのが運動不足、飲酒、肥満です。
これは運動不足や過度の飲酒が肥満につながり中性脂肪が増えるという意味でもありますが、それぞれ単独の要因でも中性脂肪は増加します。
飲酒量と中性脂肪との関連で言うと1日1合を超えると高中性脂肪血症になりやすいことがわかっていますがお酒の影響は食事の影響ほど確かではないと言う考えもあるそうです。
中性脂肪と栄養素の関連はどうでしょうか。
中性脂肪に対して脂肪酸摂取量がどのような影響を与えるか多くの研究が行われており、総コレステロールとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)への影響とは、大きく異なる結果が示されています。
中性脂肪について言うと、炭水化物からどの脂肪酸(つまり脂質ならなんでも)にエネルギー摂取源を代えてもその血中濃度は下がるそうです。
中性脂肪の増加経路の一つ目は、運動不足や食べ過ぎなどによる肥満を介した経路です。
一方、炭水化物を取り過ぎるとたとえ他の栄養素でカロリーを控えても中性脂肪は増加してしまいます。これが二つ目の中性脂肪の増加経路でアルコールもほぼ同様だそうです。

4.まとめ

中性脂肪には体内でのちゃんとした役割があること、増えすぎに注意すること、2つの経路を介して増加することがわかりました。
炭水化物の摂過ぎには特に注意が必要です。
<参考資料>
栄養データはこう読む! 佐々木敏 女子栄養大学出版部 2020年(第2版)
<参考コラム>
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