乳製品が苦手なひと

牛乳が飲めない、チーズが食べられない人の原因って何でしょうか。
私も、乳製品を摂るとお腹が痛くなったり、気持ちが悪くなります。(その日の体調と量にもよりますが・・・)

◆目次◆

1.乳糖不耐症

2.牛乳アレルギー

3.まとめ

1.乳糖不耐症

単なる好き嫌い(生臭い、色が嫌、後味気持ち悪いなど)で、乳製品を避ける人ばかりではありません。
実は日本人の3人に2人は、乳製品を摂取するとお腹の不調が起きる“乳糖不耐症”であるといわれています。酪農を古くから行ってきた欧米人と比べ、日本人は乳製品をあまり摂ってこなかったことが要因とも・・・
=乳糖不耐症=
乳糖不耐症とは、牛乳などに含まれる“乳糖(ラクトース)”を分解するための消化酵素“ラクターゼ”が不足していたり、働きが弱まったりすることで乳糖を消化吸収できず、消化不良・腹部不快・腹痛・下痢・吐き気・腹鳴(お腹がゴロゴロ鳴る)・おならなどさまざまな症状を引き起こす病気のことです。
※症状は、食べ物の摂取量や温冷などにより個人差があります。
一般的にラクターゼの分泌量は乳児期にもっとも高く、離乳後に低下していきます。そのため、子供のころは平気だった牛乳が、大人になって飲めなくなり乳糖不耐症を発症する場合もあります。しかし、子供のころから乳製品を摂取し続けた人はなりにくいとも言われています。
また、生まれつきラクターゼが不足していることによって発症するものを“先天性乳糖不耐症”と呼び、Lactase(LCT)遺伝子の異常によって引き起こされることが分かっています。特に乳児は、母乳やミルクを飲むと激しい下痢や腹痛などの症状が引き起こされ、発育不良の原因となるため、できるだけ早く診断をして、無乳糖ミルクに切り替えるなどの対処が必要となります。
乳糖不耐症は感染性腸炎などで小腸の粘膜がダメージを受けることで一時的にラクターゼの働きが悪くなって引き起こされることもありますが、原因となる病気が改善すれば徐々にラクターゼの働きも元に戻っていきます。
=乳糖をほとんど含まない乳製品=
牛乳には約4.5%の乳糖が含まれていますが、牛乳を原料とする乳製品にはその製法によってほとんど乳糖を含まないものがあります。軽度の乳糖不耐であれば、牛乳では症状が出ても、それを原料としているヨーグルトなどでは症状が出ないこともあります。
〇バター、生クリーム
牛乳の脂肪を原料としているため乳糖はほとんど含みません。
〇チーズ
チーズは牛乳成分のうちタンパク質や脂肪分などを利用しており、乳糖は過程で失われ、ほとんど含まれていません。
△ヨーグルトなどの発酵乳
実は、ヨーグルトは多くの乳糖が含まれているそうです。ところがヨーグルトは乳酸菌の働きによって、乳糖が20~30%が分解されているうえに、乳酸菌から作り出されるラクターゼが、腸内で乳糖を分解してくれるため、牛乳やアイスクリームに比べ、ヨーグルトではお腹を壊しにくいと言われています。
●アイスクリーム
牛乳や脱脂乳を原料としており、種類によってはかなりの乳糖が含まれます。
※生乳中の乳糖を人工的に分解した乳糖分解乳という製品があります。乳糖が分解されて作られているため、お腹の調子を気にせず摂取できます。しかし、乳製品アレルギーの場合は、いずれの場合でも一定量の乳製品を摂取すると症状が出ます。

2.牛乳アレルギー

牛乳アレルギーは、乳糖不耐症と異なり、食物アレルギーのひとつです。
牛乳を摂取しても消化はできますが、カゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質が原因でアレルギー反応(免疫系による反応)を誘発し、腹痛・下痢・じんましん・呼吸困難・アナフィラキシー反応などが起こります。
牛乳アレルギーは乳幼児に発症し、成長とともに自然治癒することも多いとされています。
=カゼイン=
カゼインは耐熱性があり、加熱してもタンパク質の構造はほとんど変化せず、アレルギーの起こしやすさは変わりません。発酵の場合も、カゼインの成分は分解されにくいため、ヨーグルトやチーズなどの加工食品も同じように注意が必要です。

3.まとめ

お腹が痛くなるものを無理に摂取する必要はなく、カルシウムは小魚や大豆製品など、他の食べ物から摂取しましょう。

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