低血圧

高血圧は重篤な病気を引き起こす可能性があることはよく知られていますが、低血圧のリスクはどうなのでしょうか。

◆目次◆

1.低血圧

2.改善方法

3.まとめ

1.低血圧

低血圧とは、血圧が通常よりも低い状態です。
高血圧の定義は明確にされていますが、低血圧には明確な判断基準がありません。
WHO(世界保健機構)では、世界の共通基準として、収縮期血圧(上の血圧)100mmHg以下、拡張期血圧(下の血圧)60mmHg以下を低血圧としています。
🔲原因
血圧が低くなる原因は、細動脈の拡張や心疾患、血液量の不足で起こるそうです。
・細動脈の拡張
細動脈とは細い血管のことで、平滑筋と呼ばれる筋肉によって太さを変えています。
平滑筋が収縮すると血管内が細くなり血圧は上昇、平滑筋が弛緩すると血管内が太くなり血圧は低下します。低血圧は、細動脈が何らかの影響を受けて、十分に収縮できない場合に起こってしまいます。
・心疾患
心臓になんらかの疾患を抱えると、心臓の拍動数や1回で押し出す血液量、心臓に戻ってくる血液量、血圧受容器にかかる圧力の働きが乱れ、血圧コントロールができなくなります。すると、心臓が血液を押し出す力が弱くなり、その結果、低血圧症状が起きる可能性があります。
・血液量の不足
血液量が不足すると血管内の圧力も減っていきます。血液量が減る原因として、「水分不足・過剰な水分排出・栄養不足」などがあります。
🔲症状
血圧が低すぎると全身に血液が届かず、細胞が酸素不足や栄養不足となりさまざまな症状が現れる場合があります。
眩暈や立ち眩み、朝起きられないといった症状は低血圧の影響として代表的なものです。そのほか、頭痛や動悸、全身の倦怠感などの身体的な症状に加え、不安感、不眠、食欲不振といった精神的な症状が生じる場合もあります。
🔲分類
低血圧は原因などによって性質が異なり、一般的に以下の4つに分類されます。【本態性低血圧(一次性低血圧)】
一般的に低血圧といわれているものです。
原因となる明らかな疾患はなく、慢性的に低血圧が続いている状態です。低血圧に悩んでいる人の多くは本態性低血圧で、遺伝がほとんどです。
【症候性低血圧(二次性低血圧)】
体質的なものとは別に、原因となる疾患などがあって血圧が低下するものです。主な原因は、心臓病や内分泌の異常、末期のガンや胃腸疾患による栄養不良、大量出血、降圧剤や向精神薬などの薬の作用が挙げられます。
【起立性低血圧】
急に立ち上がったときや体を動かしたときなどに急激に血圧が低下する状態で、「特発性」と「二次性」の2種類に分けられます。
・特発性起立性低血圧
原因のわからない起立性低血圧です。朝礼などで、長時間立ち続けていると、立ちくらみや眩暈などが起きることがありますが、ほとんどの場合は問題ありません。しかし、頻繁にめまいや立ちくらみを繰り返す場合は、医療機関で検査する必要があります。
・二次性起立性低血圧
起立性低血圧のうち約8割を占めていて、「糖尿病」「内分泌の異常」「パーキンソン病の薬」「降圧剤」などが原因で起きます。
【食事性低血圧(食後低血圧)】
食後に生じる一時的な低血圧です。
食事を摂ることで消化に必要な血液が内臓に集まることで、低血圧症状が引き起こされます。高齢者のほか、食事のときだけ起きる生活をしている人に起こりやすい低血圧です。食後の倦怠感や胃もたれ、吐き気や眠気、立ちくらみやめまいなどといった症状が特徴です。そのような状態のときは、ゆっくりと姿勢を変えるように注意しましょう。

2.改善方法

日常生活でできる改善方法。
①食生活
血圧が低下すると、食欲不振になる場合があり、食事を満足に摂れなくなります。特に起立性低血圧は体重の減少で悪化すると言われているので、栄養バランスの取れた食事を3食きちんと摂るようにしましょう。
②水分
低血圧改善のためには十分な水分を摂取することも重要です。水分は、血液量を増やし血圧を上げると考えられるためです。
③運動
血圧が低いと、手や脚などの末端部から血液が心臓にうまく戻らないということが起こります。末端部の血液循環を良くするために、筋肉を鍛えましょう。
・ふくらはぎ
ふくらはぎの筋肉は脚の血液循環に大きな役割を果たしています。ウォーキングなどの運動がおすすめです。
・手先
手を握ったり開いたりすることを繰り返すと血液の流れがよくなってきます。
注:眩暈や動悸、息切れ、手のしびれなどの症状がある場合は、必ず医師に相談しましょう。
④カフェイン
カフェインには交感神経を刺激し血液の循環を良くする働きがあります。
食後に血圧が下がりやすいという方は、食後にお茶やコーヒーなどを飲み、カフェインを摂取するのがおすすめです。

3.まとめ

血圧が低いことを過剰に気にする必要はないそうですが、長い間低血圧が続く場合は、なんらかの病気の症状として現れているケースもあるため、医師に相談したほうがいいようです。