口紅(リップ)を塗って荒れる原因は・・・

口紅を塗ると唇が荒れることがあります。
乾燥がひどくなったり、痒くなったり、皮が剥けたり、色々です。
口紅を塗って荒れる原因は何なのでしょうか。

◆目次◆

1.着色剤“タール色素”

2.顔料と染料の違い

3.まとめ

1.着色剤“タール色素”

口紅を塗って荒れる原因の1つとして挙げられるのが、着色剤を使用しているからと言われています。
化粧品に使われる着色剤には以下の3種類があります。
・有機合成色素(タール色素)
・無機顔料
・天然色素
そのうちの1つ、有機合成色素(タール色素)は、色の持ちをよくしたり色味を調整したりする目的で口紅に配合されていて、天然色素配合の口紅に比べて安定した色持ちや、カラーバリエーションを豊かにしてくれます。
タール色素という名称は、かつて石炭の精製過程で造られるコールタールに含まれる成分から合成されたものがあったためそう呼ばれていました。しかし、現在ではコールタールではなく石油由来の原料を使っているそうです。
また、タール色素は、「発がん性物質だ」などとネガティブな情報がありますが、厚生労働省が「医薬品等に使用することができるタール色素をさだめる省令」で、化粧品や医薬品に使用してもよい83種類の色素(法定色素)を定めていることから、すくなくとも化粧品に使用されている「タール色素=危険」という情報はすこし煽り過ぎな気がします。
とはいっても、化学合成物が多く含まれたタイプの口紅は、唇には刺激になりやすく、アレルギーがあるとかゆみや腫れが出る場合もあります。配合量が多いほど荒れる原因となりやすいため、タール系色素や添加物などの含有量をチェックして口紅を決めるのがおススメです。

2.顔料と染料の違い

タール色素には「顔料」と「染料」の2種類があり、「染料」はアレルギーを起こしやすいとされています。
◇顔料
粉の粒子が大きいため、皮膚の表面に乗るだけで皮膚の凹凸に入り込みません。このため、密着が弱く、マイルドな発色になります。落ちやすい反面、皮膚や粘膜を刺激する可能性が低いため安全性が高く、低刺激が特長です。水・油・アルコールに溶けにくい性質があります。従来の口紅の主体となる成分。
◇染料
粒子サイズが細かく、皮膚の凹凸に入り込んでしっかりと密着します。発色がとても鮮やかで、pH等により色調が変わるものもあります。多少の水分や油分では落ちにくい反面、肌の角質などのタンパク質と結合してアレルギーを起こす可能性があるので注意が必要です。水・油・アルコールに溶ける性質があります。
人気の、リップティントの主成分は染料です。(リップ以外の肌の水分量により発色が変わり落ちにくい「ティント」と呼ばれるメイクアップ商品も染料が使用されています。)
肌の弱い方やアレルギーを起こしやすい方は、染料を避けた方が無難だと思いますが、成分表示を見てもどれが顔料で染料なのかは素人では区別がつきません。なぜなら顔料も染料も「色+数字」で表記されているからです。(例:赤の色素でも、「赤201」は顔料、「赤227」は染料)
化粧品に使われているタール色素83種類をひとつひとつ覚えるのは大変です。
そこで、株式会社たけとんぼさんのホームページ内にタール色素を詳しく記載されているページがありましたので、それを簡単に表にまとめてみました。

 顔料 染料 顔料染料
褐色  褐201橙色橙203橙201
黒色  黒401橙204橙205
紫色  紫201橙401橙206
 紫401 橙207
青色青404 青1 橙402
 青2 橙403
 青201赤色赤201赤102
 青202赤202赤104(1)
 青203赤203赤105(1)
 青204赤204赤106
 青205赤205赤2
 青403赤206赤213
緑色  緑201赤207赤214
 緑202赤208赤215
 緑204赤219赤218
 緑205赤220赤223
 緑3赤221赤225
 緑401赤228赤226
 緑402赤404赤227
黄色黄205 黄201赤405赤230(1)
黄401黄202(1) 赤230(2)
 黄202(2) 赤231
 黄203 赤232
 黄204 赤3
 黄4 赤401
 黄402 赤501
 黄403(1) 赤502
 黄404 赤503
 黄405 赤504
 黄406 赤505
 黄407 赤506
 黄5   

癸巳化成株式会社/株式会社たけとんぼ 「化粧品法定色素インデックス」より
こうして分けてみると、顔料の方が使用されている数は少ないですね。顔料だけを覚えても問題ないかもしれません。

3.まとめ

必ずしもタール色素が荒れの原因だというわけではありません。天然色素でもアレルギーを起こすこともあります。
まずは、荒れる口紅の成分表と荒れない口紅の成分表を比較するところから始めてみたいと思います。どの成分で自分の唇が荒れるかを把握すれば、次回口紅を購入するときの参考になります。
参考ホームページ ・癸巳化成株式会社/株式会社たけとんぼ
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