本格的な夏、夏バテ防止に梅は良いと言われていますがどのような働きがあるのでしょうか。
◆目次◆
1.梅干しとは
2.梅干しはアルカリ性
3.梅干しの効果
4.まとめ
1.梅干しとは
梅干しはウメの実の塩漬けを干した食品です。ウメの果実を漬けたものを梅漬けといい、梅干しは梅漬けを干したものです。伝統的な梅干しは長期間保存できるよう25-30%の塩分で梅の実を漬けこんでいます。昨今は減塩指向により20%以下程度にまで下がっているそうです。食品工業上は日本農林規格(JAS)により梅干しと調味梅干しに区分され定義があります。
梅干し・・塩だけで漬けて天日干ししたもの
調味梅干し・・天日干しした後、調味液に漬けたもの
昔から日本では多くの効能から「梅は三毒を断つ」と言われてきました。三毒とは「食毒」食生活の乱れ、「水毒」体内水分の乱れ、「血毒」血液の汚れを指し梅が優れた食品と考えられていたことが分かります。奈良時代には梅干しはお菓子として食べられていたようですが平安時代になると中国から薬として梅を塩漬けにした梅干しが入り、鎌倉時代には武士が戦に行く際に梅干しを常備していたことから疲労回復などの効果が既に知られていたと考えられるそうです。明治時代に入ると梅干しが薬として認められ伝染病患者などに与えられたといわれています。
2.梅干しはアルカリ性
梅干しは酸っぱく酸性と思われがちですがアルカリ性です。梅干しの酸味はクエン酸によるもので、クエン酸そのものは酸性ですが、梅干しのpH値を計るとアルカリ性に分類されます。食品を酸性かアルカリ性で分類する際は食品のミネラルが酸性かアルカリ性かによって区別されます。梅干しの燃焼後の灰にはナトリウムやカリウムが含まれているため梅干しはアルカリ性食品とされます。人間の血液も弱アルカリ性で維持されていますが、これは体を構成する細胞が適切に活動できる状態が弱アルカリ性といわれているためです。
酸性食品(卵・肉・魚・穀類・砂糖)
アルカリ性食品(大豆・野菜・果物・きのこ・海藻)
現代人は酸性食品をよく食べるので、アルカリ性食品を食べる機会が少なくなっています。梅干しを食べることは効果的でしょう。
3.梅干しの効果
〇脂肪燃焼・・・梅干しには「バリニン(梅バリニン)」という成分が含まれ脂肪燃焼の効果があるとして科学的に解明されています。和歌山県紀南地域に住む女性を対象に行った調査では梅干しを毎日食べている人は食べていない人と比べるとBMI値が低い事がわかりました。特に紀州産梅干しは製造過程で工夫が施されその他の商品よりも多くバリニンが含まれているそうです。
〇疲労回復・・・梅干しに含まれる「梅グリナン」には体内の活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。美肌を保つためにも梅の効果は期待できます。また梅の成分は有酸素運動を行うときに使われる遅筋(長い時間運動をするときに活躍する筋肉)を増やし有酸素運動を行いやすくします。普段運動不足で悩んでいるひとも梅を食べることで筋肉を増やすことができるかもしれません。
〇生活習慣病・・梅干しに含まれる成分がα-グルコシターゼを抑制することで糖尿病予防の働きがあるそうです。α-グルコシターゼは小腸で糖質を吸収する酵素でこの酵素を抑制することで糖質の消化吸収を抑え食後に血糖値が上がることを防ぎます。また梅干しには血圧上昇作用を持つ生理活性物質のアンジオテンシンを抑制する効果があり動脈硬化や高血圧などの予防に効果的です。
4.まとめ
梅干しは健康づくりにピッタリの食べ物です。食卓では脇役ですが沢山の効能があります。1日2粒程継続して摂取することで夏バテ防止、疲労回復やダイエットなどにも期待できるそうです。積極的に食べて快適な毎日を過ごせると良いですね。
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