明るく平らな場所では体性感覚が姿勢制御の約70%を担っています。
猫背や反り腰など悪い姿勢を改善するためには適切な体性感覚を入力する必要があります。
◆目次◆
1.体性感覚とは
2.体性感覚への入力
3.体の中の「地図」
4.ボディスキーマやボディイメージへのアプローチ
5.まとめ
1.体性感覚とは
体性感覚は大きく表在感覚と深部感覚に分かれます。
表在感覚は触覚、圧覚、温度感覚、痛覚などでセンサーは皮膚にあります。
深部感覚は位置感覚、運動感覚、振動感覚、深部痛覚などでセンサーは筋肉、腱、じん帯、関節などにあります。
体性感覚の入力は、表在感覚は皮膚への刺激で、深部感覚は筋肉や関節への刺激で行います。筋肉や関節への刺激では筋肉の長さを感知する「筋紡錘」と、腱の張力は感知する「ゴルジ腱器官」を刺激することが大切です。
長時間のデスクワークなどで体性感覚への入力が減ると、体からの知らせが届きにくくなり姿勢が崩れる原因となります。
2.体性感覚への入力
体性感覚への入力は、表在感覚は、
・動きが悪い部分をさする
・動き方がわからない、あるいは悪い部分をさする
例えば、猫背の人であれば胸椎(背骨のうち胸のあたりにある12個の骨)部分をさすって胸椎の進展を促します。
深部感覚では、
・筋肉を最大限伸ばす
・自らの力で曲げ伸ばしする
なお、深部感覚の入力で重要な「筋紡錘」は短くて小さいインナーマッスルに密度が多いとされています。
3.体の中の「地図」
感覚入力を通じて脳内に正確な体の中の「地図」を展開していくことが良い姿勢をつくる上で大切です。
地図のもととなるのは脳内のボディスキーマとボディイメージです。
ボディスキーマは無意識に脳内に体の地図がつくられることで、急に飛んできたボールを避けられたりできるのは、無意識に体のサイズを認識するボディスキーマのおかげです。
ボディスキーマは常に経験によって変化していきます。
ボディイメージは意識的に体を認識することで「自分な体はこうなっている」と意識することをいい感情や思い込みも影響します。
ボディスキーマとボディイメージとが相互に成り立つことによって姿勢を正しく認識して整えることができるようになります。
4.ボディスキーマやボディイメージへのアプローチ
実際にボディスキーマやボディイメージにアプローチする順序は以下の通りです。
・視覚、平衡感覚(前庭覚)、体性感覚にエクササイズなどを通じて正しい情報を入力する
・脳が「意識的」に自分の体を認識していく
・インストラクターなど他の人に姿勢をチェックしてもらい「意識的」に学習する
・脳が徐々に学習して「無意識」に体の地図がつくられていく
・「無意識」に姿勢や動きをつくることができるようになる
ボディスキーマやボディイメージは常に変化しています。
長時間のデスクワークなどによる猫背はボディスキーマやボディイメージを変化させ脳の地図を歪ませます。
5.まとめ
確かに姿勢は意識していないと悪くなっていく気がします。
ちょっと難しい内容でしたが先ずは姿勢を意識すること、他の人に見てもらって良い姿勢になっているかどうか確認することから始めたいと思います。
<参考資料>
姿勢のバイブル 吉田直紀 Gakken 2025年
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