年末ご挨拶 ~大酒飲みの呼び名~

忘年会・・・その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会 (広辞苑)
忘年会は、その文字の通りの意味の、今年1年の嫌なことや苦しかったことを忘れて、新しい気持ちで一年を迎えることを目的とした食事会や飲み会を意味しています。
忘年会は鎌倉時代に貴族が和歌を詠む行事として始まったとされています。現代のような飲み会形式の忘年会が始まったのは明治時代以降です。昭和の頃に企業で忘年会が行われることが一般的になりました。
さて、忘年会と言えばお酒。
お酒に強い人、弱い人いろいろいますよね。
一般的にお酒に強い人をザルなんてよびますが、大酒飲みの呼び名にランクがあるって知っていましたか?

大酒飲みの呼び名ランク
1位 ワク
2位 ザル
3位 ウワバミ
それぞれの意味を見てみましょう。

まず第3位のウワバミ
ウワバミとは、大きな蛇のことを指します。
日本神話に登場するヤマタノオロチが「八塩折(やしおり)の酒」を飲んで酔っ払い成敗された物語から、大酒飲みを“ウワバミ”と呼んだそうです。
他にも、蛇が大きな獲物を丸飲みする姿とお酒をがぶがぶ飲む姿が重なる様から“ウワバミ”と呼ぶようになったなど、さまざまな説があります。

つづいて第2位のザル
ぐびぐびとお酒を流し込むように飲む様が、まるでザルに水を注ぐかのようであることから生まれた言葉です。
お酒がとどまらない、底が無いという意味合いでも言われます。

栄えある第1位のワク
輪または枠(ワク)は、ザルから網目までなくなって「そもそも(お酒が)引っかかる場所もない」ということで、ザルを超えた大酒飲みのことを表します。
どれだけお酒を飲んでも平気な素面にしか見えない、どれほど飲むのか計り知れないくらいお酒に強い人です。

逆に、お酒が飲めない人、お酒に極端に弱い人を下戸(ゲコ)といいます。
この言葉の語源には諸説ありますが、律令制の時代(奈良から平安時代)に存在した階級制度がもとになっているそうです。
律令制では、各家庭の階級がその家族の人数や資産によって4つにわかれていました。大戸・上戸・中戸・下戸と分かれており、上戸は上流階級で、下戸は最下級の家を表しています。婚礼の際、各階級が飲むことのできるお酒の量は、上戸の家では8瓶、下戸の家では2瓶と決められていました。そのことから、お酒をたくさん飲める人のことを「上戸」、飲めない人のことを「下戸」と呼ぶようになったと言われています。

さて、お酒が飲める人も飲めない人も、一緒に楽しくワイワイと食事ができれば無問題!
楽しい年末をお過ごしください。
今年も1年ありがとうございました。