生でも加熱しても美味しく食べられる玉ねぎ。
玉ねぎの栄養を調べてみました。
◆目次◆
1.玉ねぎ
2.玉ねぎの栄養
3.玉ねぎの2大成分
4.まとめ
1.玉ねぎ
玉ねぎは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、園芸上では一年草もしくは二年草として扱われます。ネギ属の中でも大きく肥大した麟茎を持つ種で、玉ねぎの品種によって色、形状、大きさは様々です。主に麟茎が野菜として食べられています。
=玉ねぎの歴史=
玉ねぎの原産地は、中央アジアから地中海沿岸とされています。
栽培の歴史は古く、古代エジプトやメソポタミア文明で始まったといわれています。ヨーロッパには早くから伝わり、肉料理に合ったことから16世紀頃にはヨーロッパ各地に広がっていきました。
日本に玉ねぎが最初に入ってきたのは、江戸時代です。オランダ人が長崎に持ち込んだのですが、その頃はネギが普及しており玉ねぎは食用ではなく観賞用にとどまりました。
玉ねぎが食用として定着したのは、アメリカから導入された品種が北海道で栽培に成功した明治時代以降になります。
=玉ねぎの種類=
一般的に出回っている玉ねぎの多くは“黄玉ねぎ”という種類のもで、辛みがあり貯蔵性に優れているという特長があります。
玉ねぎの収穫量が最も多い北海道産のものは、水分量が少なくやや辛めで貯蔵性があるのに対し、本州産のものは比較的水分量が多く甘みがあり貯蔵性はあまりありません。
生食に向いているものとしては、“白玉ねぎ”や“赤(紫)玉ねぎ”があります。黄玉ねぎに比べると、辛みが少なく甘みがあり水分が多いのが特徴で、サラダなどに適しています。
その他、香味野菜やスパイスとして用いられるシャロット、白玉ねぎの葉茎の部分を大きくしたものでネギの代わりにもなる葉玉ねぎ、煮込み料理で使われる小さな黄玉ねぎのペコロスなどが玉ねぎの主な種類です。
また、新玉ねぎとは暖かい地域で早取りで収穫され、3月から4月頃に出荷される黄玉ねぎや白玉ねぎのことをいいます。
通常、玉ねぎは乾燥させてから出荷しますが、新玉ねぎは乾燥させずに出荷します。
そのため水分が多くて柔らかく辛みが少ないのが特徴ですが、両者に栄養成分の違いはないそうです。
2.玉ねぎの栄養
玉ねぎには体にとって必要な栄養素がたくさん含まれています。
【玉ねぎに含まれる主な栄養素とその含有量(100g当り)】
食物繊維・・・1.5g
ビタミンB1・・・0.04mg
ビタミンB6・・・0.14mg
パントテン酸・・・0.17mg
葉酸・・・15μg
ビタミンC・・・7mg
カリウム・・・150mg
鉄・・・0.3mg
銅・・・0.05mg
他の野菜と違い、ビタミンやミネラルなどの栄養素の含有量がわずかですが、食物繊維やカリウムが豊富に含まれています。
3.玉ねぎの2大成分
玉ねぎ特有ともいえる優れた2大成分に着目します。
玉ねぎを切ると目が染みて涙が出たりしませんか?
実はその原因となるのが、血液をサラサラにする効果があると言われる「硫化アリル」という成分です。
硫化アリルは玉ねぎの匂いや辛みの成分で、ネギやニンニク、ニラなどにも含まれています。
硫化アリルにはビタミンB1の吸収を高める働きがあり、単独では吸収されにくいビタミンB1の体内への取り込みや活性化を助けます。
また血液をサラサラにする効果により、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血液の塊ができるのを予防すると言われています。
他にもコレステロール値を下げる作用や抗菌効果、抗酸化作用などが期待されています。
玉ねぎから硫化アリルを効率よく摂るためにはいくつかポイントがあるそうです。
硫化アリルは加熱により成分が変わるため、効果を期待するなら生で食べるのがおススメです。(※生食の場合、刺激が強いため食べる量には注意しましょう。)
また硫化アリルは水に溶けやすいため、玉ねぎを切ったら水にはさらさずしばらく空気に触れさせてから食べましょう。置いている間に玉ねぎの中の酵素が活性化し、効率よく硫化アリルを摂ることができます。※硫化アリルはアリシンという成分に変化します。
そして硫化アリルと共に健康への効果が期待されるのが「ケルセチン」です。
ケルセチンは、植物に存在する色素や苦味の成分であるポリフェノールのうち、フラボノイド色素といわれるものの1つです。
ケルセチンには血管をしなやかに保つ働きがあるといわれており、動脈硬化の予防やコレステロール、血圧の上昇抑制に効果的であると報告されています。
他にも抗酸化作用や抗炎症作用、肥満を防ぐ効果などが期待されています。
ケルセチンには油に溶けやすく水に溶けにくい性質があるため、炒め物など油を使って調理すると効率よく摂ることができます。
4.まとめ
玉ねぎを切る時は、調理前に十分に冷やしたり切れ味の良い包丁を使うことで、目や鼻への刺激が軽減されるそうです。
試してみてください。
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