
35℃を超える日が続くのが当たり前になってきた日本の夏。熱中症を防ぐうえでも欠かせないのが、冷房(クーラー)です。しかし、冷房による体の不調を訴える人も増えてきています。
◆目次◆
1.冷房病とは
2.症状
3.対策
4.まとめ
1.冷房病とは

冷房(クーラー)が原因と考えられる様々な健康障害が現れることを「冷房病」と呼んでいます。
※冷房病は医学的な病名ではありません。
冷房が強く効いた室内で長時間過ごしたり、熱い屋外と涼しい室内を頻繁に出入りしたりすることで起こる体調不良で、自律神経の働きが不安定な乳幼児や老人、薄着で冷房の強いオフィスにいることが多い女性に多く見られます。
原因
人間の体温調節の役割を担っている自律神経は、温度差5℃くらいで働いているため、急激な温度変化に対処できません。5℃以上の温度変化が繰り返されると、体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスに異常をきたし、自律神経失調症と似た症状になります。なお、冬の暖房でも同じような温度差がありますが、厚着により体温調節機能が補われるため、冷房病のような症状をきたすことはほとんどないそうです。
2.症状

体や手足の冷え、体のだるさ、むくみ、疲労感、肩こり、頭痛、神経痛、腰痛、腹痛、食欲不振、便秘、下痢、頻尿、不眠、鼻炎、月経不順など
自律神経は免疫やホルモンの働きとも深い関わりがあることから、女性の場合は重症化すると、生理不順や重い生理痛につながります。
3.対策

冷気から体を守ることと、規則正しい日常生活を送ることで、ある程度予防できます。
対策1 冷房(クーラー)
室内と室外の温度差を5~7℃以内になるように設定し、体を冷やし過ぎないようにしましょう。自律神経が正常に機能する環境を整えることがポイントです。冷房(クーラー)の設定温度の目安は25~28℃です。暑く感じるときは扇風機などを利用して、空気を循環させてください。1日中冷房の効いた環境にいると、寒さに対する感覚が鈍くなる恐れがあります。必要以上に体を冷やすことにもなりかねませんので、朝晩の涼しい時間は扇風機に切り替えるなどの工夫も必要です。
※冷房と扇風機の使い方
暑いからといって冷房の設定温度を下げるのではなく、扇風機などと併用しましょう。体に優しいだけではなく、節電にも繋がります。
| 冷房 | 設定温度 | 27~28℃ |
| 風向き | 水平 | |
| 風量 | 暑いと感じたら、設定温度を下げるのではなく風量を強くする |
| 扇風機 | 天井に向けてまわす |
対策2 オフィスや交通機関など
自宅と違い、オフィスやレストラン、交通機関などでは、冷房の温度調節はできません。カーデガンやひざ掛けなどで体を守りましょう。肌の露出が多い服はもちろん、体を締め付ける服や下着も血行を妨げ、冷えを助長する原因になりますので、避けるのが無難です。
対策3 入浴
夏でも、ぬるめのお湯にゆっくりつかる習慣を身に付けましょう。入浴は、体を芯から温め、全身の血行を促します。
対策4 生活習慣
睡眠不足や暴飲暴食は自律神経に大きな負担をかけます。冷房病予防に限ったことではありませんが、日頃から規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。また、冷房が効いた場所での冷たい飲み物や食べ物の摂取は、体を冷やすことになります。意識して体を温める食材を摂りましょう。
対策5 適度な運動
筋肉には体の熱を作り出す働きがあります。それに対して脂肪は、一旦冷えると温まりにくい性質があります。女性に冷え性が多いのは、男性に比べて筋肉が少なく、脂肪が多いためです。運動は筋肉を増やすことに加え、全身の血流を改善する効果も期待できます。軽く汗をかく程度の運動(ウォーキングなど)をしましょう。
4.まとめ

便利な家電製品。快適に過ごすはずが、まさか体調崩した・・・なんてことにならないようにしましょう。
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