結局どの水が良いの?

水素水、シリカ水、酸素水・・・体に良いとされる水を見かけることが多くなりました。
ミネラルウォーターや水道水とどう違うのか調べてみました。

◆目次◆

1.水道水

2.ミネラルウォーター類

3.水素水

4.酸素水

5.シリカ水

6.まとめ

1.水道水

日本の上水道(水道水)は、蛇口をひねって出てきた水がそのまま飲める状態に保たれていて、世界的に見て例外的なことと言われています。また、日本の飲食店では水は無料で提供されますが、海外では有料のところが多くそれだけ日本の水道水の質が高いかが分かります。
日本の水道水の多くはミネラルの少ない軟水で、飲みやすいのが特徴です。
また、水はpH値の違いによって酸性・中性・アルカリ性に分けられますが、日本の水道水は水質基準でpHが中性付近(5.8以上8.6以下)になるよう定められています。
一方、水道水に不快な味やにおいを与える成分もあります。通常の浄水処理で除去しきれなかった不純物や、水道設備の劣化によって生じた汚れなどによって、水道水がおいしくないと感じられてしまうこともあるようです。
=水道水の安全性=
日本の水道水は“水道法”で水質基準が厳しく定められており、生涯に渡って飲み続けても健康上問題がないものとされています。日本の水道水の安全性は、世界的に見ても非常に高いものです。
=水道水に含まれるおもな成分=
【塩素】
消毒に使われる。水道水の安全を確保するために必ず必要なもので、水道水1ℓ当りに0.1mg(ppm)以上の塩素が残るように定められています。
【トリハロメタン】
浄水場で塩素消毒を行なうときに発生する物質
【アルミニウム】
浄水の過程でアルミニウムが含まれた薬品を使用するため水道水に混ざりますが、体内に入ったとしてもほとんどがそのまま体外へ排出されます。

2.ミネラルウォーター類

市販されている水は【ミネラルウォーター類】という「水のみを原料とする清涼飲料水」と“食品衛生法”で定められている飲料水です。
=ミネラルウォーター類の水質=
食品衛生法第13条に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって、安全性が確保されています。ミネラルウォーター類の規定には、製造基準と成分規格があり、水質の分析項目は、除菌・殺菌工程の有無によって異なります。
製造基準・・・原料となる水や製造方法に関する基準
成分規格・・・製造された製品に対する規格
=ミネラルウォーター類の分類=
農林水産省が設定した品質表示ガイドラインでは、原水の採取場所や処理方法によって、ミネラルウォーター類を4種類に分類しています。
【ナチュラルウォーター】
特定の水源から採水された地下水のみ
【ナチュラルミネラルウォーター】
特定の水源から採水された地下水(鉱泉水、鉱水など)
【ミネラルウォーター】
何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したもの。ナチュラルミネラルウォーターのミネラル分を人工的に調整したもの
【ボトルドウォーターまたは飲料水】
飲用できる水(水道水、蒸留水、河川の表流水などで飲用に適しているもの)
市販されているミネラルウォーター類に含まれるミネラルやその含有量は、製品によりさまざまです。主な成分にはカルシウムやナトリウム、カリウムやマグネシウムがあります。

3.水素水

水素水とは、水素を高濃度に含んだ水の総称です。しかし、水素水の公的な定義や水素の含有量の明確な基準はありません。そのため、ドラッグストアなどで販売されている水素水は、販売メーカーによって水素の濃度はさまざまだそうです。
水素水には、高い抗酸化作用があることが最近の研究からも分かっています。現在確認されている水素水の効果は、抗炎症作用、抗アレルギー作用などの免疫力を高める効果や、学習・記憶力の向上、またエネルギー代謝を高めることによるダイエットの効果などが挙げられます。そのほかにも、心筋梗塞や動脈硬化、脳梗塞、パーキンソン病、リウマチなど、生活習慣病や老化を原因とした症状の予防や改善に有効であると言われています。
一方で、エビデンス不足により専門家の間では水素水に対して否定的な意見もあり、公的なルールがない市販の水素水においてはその効果が疑問視されています。
国民生活センターで10銘柄の水素水について調査をしたところ、パッケージに「天然活性水素水」と記載されていても、水素を充填した商品ではないという結果もあったそうです。この商品は、水素ガスを含むのではなく、水を構成する要素として水素イオンが多く含まれているとされています。
そのため、水素水と呼ばれる商品の全てに、美容健康効果があるとは言い切れない状況となっています。反対に「効果がない」とも言い切れません。
現時点ではエビデンスが不足しているため、水素水に関して確かなことはわかっていないそうです。

4.酸素水

水に酸素を溶かし込んだ酸素水は、飲むだけで水分と共に酸素も補給できると言われていますが、現在のところ、医学的な効果は明らかにされていません。
「運動後に飲むと疲労回復に役立つ」や「集中力が増す」などといった声が聞かれることもあるそうですが、あくまでも個人的な感想であり、すべての方に当てはまるわけではありません。また、酸素水と呼ばれていても、実際に溶存している酸素の量は製品によって様々です。
=酸素水で期待できる効果=
体力や疲労の回復、免疫力の向上、生活習慣病を含む病気の予防、集中力アップ、持続力アップ、ストレスや不眠の解消、ダイエット、デトックス、アンチエイジング、お肌の調子を整える

5.シリカ水

シリカ水とは一般的にケイ素を含む水のことです。シリカ(ケイ素)が健康や美容に良いという明確な根拠はありませんが、ケイ素そのものは人間の身体に必要な成分であり、体内で生成できないので外部から摂取する必要があります。
=シリカ水で期待できる効果=
ケイ素(シリカ)は、人間の皮膚や髪、爪、血管、骨、関節などさまざまな身体の組織に存在しています。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチンといった美容と健康に欠かせない成分をつくったり強化したりする働きがあり、生命維持に不可欠な必須栄養成分です。そのため、骨や歯、爪などを丈夫にする、肌の弾力性を保つ、血管の弾力性を保つなどの効果に期待をされています。
シリカ水を飲む場合、一度にたくさん飲むのではなく、数回に分けて飲みましょう。シリカは摂取しても数時間経過すると尿と一緒に排出されます。また、腎機能が低下している、胃腸の調子が悪い時にはシリカ水の摂取は控えましょう。
また、ケイ素は食事などでも十分な量を摂取できます。

6.まとめ

水道水をそのまま飲める国は、日本を含め世界で12ヵ国(国土交通省2021年版)です。
カルキ臭などが気になるかたは、一度沸騰させ白湯として飲んではいかがでしょうか。
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