3年前「花粉症は治る?花粉症対策の最前線」で花粉症を取り上げました。その時は花粉症でなかったのですが、ついに発症したようです。
2月下旬ごろ、急にくしゃみが出て鼻水が止まらなくなりました。数日後、同様の症状で1日中くしゃみと鼻水が止まりませんでした。
明らかに今まで経験したことが無い症状でした。
その後何もないのですが、症状きつめの人に話を聞くと症状は継続的に出るようなので、本当に花粉症になったかはわかりません・・・
◆目次◆
1.花粉症のメカニズム
2.花粉症は治る(脱感作)
3.腸内環境と花粉症
4.まとめ
1.花粉症のメカニズム
先ず花粉症が発症するメカニズムをおさらいします。
花粉症は私たちの免疫システムで「感作」が成立することが条件になります。
「感作の成立」は、鼻の粘膜や眼の結膜から侵入した花粉を、菌などの外敵と間違えて免疫システムが誤作動することで起こります。
・樹状細胞が、花粉を菌などの外敵と間違えて食べ免疫の司令塔であるT細胞に知らせます(これを抗原提示といいます)。
・抗原提示を受けたT細胞が花粉を外敵とみなすとB細胞をうながして、B細胞が抗体・IgEを生成します。このIgEがマスト細胞にくっつくと感作が成立してしまいます。
・感作が成立したところに再び花粉が侵入してくると免疫反応によってマスト細胞からヒスタミンなどが放出され花粉症の症状が引き起こされます。
感作の成立には時間がかかりますが、一度成立してしまうとアレルギー反応=花粉症はすぐに起ってしまいます。
2.花粉症は治る(脱感作)
花粉症になることもあれば治ることもあります。
一般にアレルギー反応に体が慣れてくると反応が出難くなりこれを「脱感作」といいます。
例えばアレルゲン免疫療法では花粉などアレルギーを引き起こす物質(これをアレルゲンといいます)を少しずつ摂取することで体を慣らしていきます。ただし、数か月から年単位で取組む必要があるため治療する人はまだ少ないそうです。
昔、漆職人は新弟子に対して、少量の漆を舌下に置き、少しずつ増量して体を漆に慣れさせる慣習があったそうです。ちょっと乱暴なアレルゲン療法ですね。
3.腸内環境と花粉症
脱感作の過程で活躍するのが制御性T細胞(Tレグといいます)です。
Tレグには、樹状細胞の抗原提示を妨げたり、T細胞の働きを抑制して免疫システムの暴走を抑えたりする役割があり、脱感作の過程でもTレグが働いています。
私たちの免疫システムは外部から侵入する異物をまず敵とみなします。
異物の代表格は食べ物ですがほとんどの食べ物は問題もなく免疫システムを通過して私たちの体内に入ります。
これは腸管免疫が正常に作動しTレグも機能しているからです。
皮膚や粘膜は外敵の侵入を防ぐことに重点が置かれているため、アレルゲンに対して過剰反応しやすく感作が起こりやすくなります。
一方、アレルゲンが腸管免疫を経由してすでにTレグの知るところとなっていると、その後皮膚や粘膜から侵入しても感作が起こりにくくなります。
腸内環境を整えることは、花粉症の予防にも脱感作にもとても大切です。
4.まとめ
今日現在、花粉症の症状は出ていません。
ここ数年、乳酸菌を意識して摂ったことが効いたのかもしれません。
腸内環境、とても大事です。
<参考文献>
運動・からだ図鑑 免疫学の基本 松本健治(監修)マイナビ出版 2018
<関連コラム>
花粉症は治る?花粉症対策の最前線
