菌とウイルスと手洗い


今、世界は新型コロナウイルスで右往左往しています。
そんな中、我が日本では食中毒の季節がやってきました。
コロナと食中毒、どちらも手洗いが有効とされています。
改めて手洗いの大切さを考えましょう。

◆目次◆

1.最少感染菌数

2.正しい手洗い

3.まとめ

1.最少感染菌数

突然ですが、クイズです。
手を洗っていない手にはどの位の数の菌やウイルスが付着しているでしょうか?
答えは、約100万個。
恐ろしい数ですね。
私たちのまわりには菌やウイルスは沢山存在しています。しかし、菌やウイルスが1~2個体の中に入っただけでは発症はしないそうです。発症するにはある程度の菌量が必要となります。
発症に必要な菌数=最少発症菌数(病原体数)

一般的に、人が食中毒病原体に感染して発症するのに必要な病原体数は、大雑把に言って10万個以上だそうです。しかし、ノロウイルスや腸管出血性大腸菌O157などは僅か10~100個程度の菌量で発症します。

食中毒が発症する菌量・ウイルス量

菌・ウイルス  菌量・ウイルス量  主な原因食品等
ノロウイルス 10 ~ 100個/人 二枚貝、調理従事者
腸管出血性大腸菌 10 ~ 100個/人 生肉、生野菜
サルモネラ 100 ~ 10億個/人 鶏卵、卵加工品、肉類
ボツリヌス菌 300個/人 真空包装食品
カンピロバクター 500個/人 鶏肉、鳥刺し
腸炎ビブリオ 1万 ~ 10億個/人 生鮮魚介類、刺身
黄色ブドウ球菌 10万 ~ 100万個/g 弁当、おにぎり
その他病原大腸菌 100万 ~ 100億個/人 弁当、給食
ウエルシュ菌 100万 ~ 1000億個/人 煮物、シチュー
セレウス菌(下痢型)  10000万 ~ 1000億個/人 チャーハン、焼き飯

※食中毒調査マニュアル・東京都 より
※数字は調査の結果、発症した人が摂り込んだと推測される菌やウイルス数。黄色ブドウ球菌は菌が産生する毒素によって食中毒を起こすが
表は患者が食べた食品中に存在していた菌数。

2.正しい手洗い

手に付着した菌やウイルスをいかに少なくして体内に入れないようにするには、手洗いは大切な行為です。

正しい手洗いの手順
※手を洗う前に、時計や指輪、ブレスレット等は外しておく。爪は短く切っておく(マニキュアもとる)。
①流水で手を洗う
②石鹸をつけ、手のひらをよくこする
③手の甲をこする
④指先や爪の間をこする
⑤指の間を洗う
⑥親指と手のひらをねじり洗いする
⑦手首を洗う
⑧水で十分にすすぐ
⑨清潔なペーパータオルなどで水分をよく拭き取る

【手洗いの時間や回数で残っている菌やウイルスの数の変化】
手洗いなし …………………………………… 約100万個
流水のみ15秒 ……………………………… 約1万個(約1%)
石鹸(②~⑦)10秒、流水(⑧)15秒 …………  数百個(約0.01%)
石鹸(②~⑦)10秒、流水(⑧)15秒を2回 … 約数個(約0.0001%)
(出典 森功次他:感染症学雑誌 より)

3.まとめ

食中毒や感染症にとって手洗いがとても重要だということがわかりました。
帰宅後や調理の前後、食事前、トイレの後など手洗いを習慣にしましょう。

ところで、「ノロウイルス」は血液型B型がかかりにくいと言われているそうですが、本当なのでしょうか?