コレステロール値を気にしている人は多いと思います。
「コレステロール」については少々混乱もあるようで、血液中のコレステロールと食品に含まれるコレステロールは本来別ものです。
◆目次◆
1.血液中コレステロールと食品に含まれるコレステロール
2.飽和脂肪酸にも注意
3.まとめ
1.血液中コレステロールと食品に含まれるコレステロール
食品に含まれるコレステロールは主に動物の細胞膜にあって細胞内外の物質の輸送を担っています。細胞の中でも特に神経組織に多く、卵黄などに豊富に含まれます。
血液中のコレステロールは、その一部は食品に含まれるコレステロール由来のものですが「食品中のコレステロール=血液中のコレステロール」ではありません。
主に肝臓で合成され全身の細胞に運ばれ使われます。
コレステロール単独では動脈を移動できないため、リボたんぱく質と結合してリボたんぱく質コレステロールとなって輸送されます。
リボたんぱく質コレステロールには、低密度リボたんぱく質コレステロール(悪玉、LDL)と高密度リボたんぱく質コレステロール(善玉、HDL)があります。
善玉、悪玉といっても役割の違い(悪玉=コレステロールの運搬、善玉=コレステロールの回収)であって私たちが生きていく上でどちらも大切な物質です。
但し、低密度リボたんぱく質コレステロール(悪玉、LDL)は増えすぎると血管系の疾患につながる可能性があります。
これら、食品、血中、リボたんぱく質コレステロールを一括りにコレステロールとしたことから混乱が生じ「コレステロールを食べると(血液中の)コレステロール値があがる」「コレステロール値が高いのでコレステロールを多く含む食品は避ける」という単純な図式が生まれてしまったようです。
2.飽和脂肪酸にも注意
国民栄養調査および国民健康・栄養調査によると「食品に含まれる」コレステロールの摂取量は減少傾向です。
ところが血液中のコレステロールを増加させる飽和脂肪酸の摂取量は逆に増加しています。
飽和脂肪酸は常温で固まる脂で肉類やバター、生クリーム、菓子パンなどに多く含まれ、食の洋食化に伴い摂取量が増えているのかもしれません。
コレステロール値を気にするのであれば飽和脂肪酸の摂り過ぎにも注意が必要です。
3.まとめ

バランスよく食事をする、言うのは簡単ですが実行はとても難しいですし、何を食べれば良いか完璧に理解している人も少ないと思います。
正しい知識を身につけて意識だけは高めたいと思います。
<参考資料>
栄養データはこう読む! 佐々木敏 女子栄養大学出版部 2020年(第2版)
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