血管年齢は若返る!?~血管の病気にならないために~


ご自身の血管年齢はいくつかご存知でしょうか?見た目は若く見られる方でも実は血管年齢は、実年齢より上かもしれません。では血管年齢が衰えるとどんな影響があるのでしょうか?

◆目次◆

1.血管の構造

2.血管年齢とは

3.血管の老化を生活習慣でチェックしよう

4.血管年齢が高くなるリスクとは?

5.血管年齢を下げる方法

5-1 運動

5-2 食生活

6.まとめ

1.血管の構造

血管は、全身に血液を送り酸素や栄養素を運び、老廃物を排出させる働きをします。血管は、内膜・中膜・外膜の三層構造になっています。一番内側にある内膜は血液と接し、内側の内皮細胞から血液の必要な成分を取り込みます。中膜はしなやかさを保つ成分でできており、血管にかかる圧力を調整します。外膜は血管の外壁で、血管外からの栄養分を取り込む働きがあります。また、内皮細胞は、動脈硬化のもとになる有害物質を血管壁に侵入しにくくしたり、血液をサラサラに保ったりする重要な働きをします。

2.血管年齢とは

血管は加齢に伴い、弾力性が失われます。その弾力性をもとに血管の状態を年齢で表したものを言います。

3.血管の老化を生活習慣でチェックしよう


☐ 食事は満腹になるまで食べる
☐ 濃い味を好む
☐ 野菜をほとんど食べない
☐ 魚より肉料理が多い
☐ 甘い物を好む
☐ 間食が多い
☐ 夜遅い時間に食事をする
☐ タバコを吸っている
☐ 平均睡眠時間が6時間以下
☐ ほとんど運動をしない
☐ せっかちで完璧主義である
☐ 親兄弟に脳卒中や心筋梗塞になった人がいる
☐ 血圧が高い
☐ 血糖値が高い
☐ LDLコレステロールが高い
☐ メタボリックシンドロームである

チェックが多ければ多いほど血管年齢が高くなるリスクがあります。
正確な血管年齢が知りたい方や当てはまる項目が多い方は医療機関等で測ることをお勧めします。

4.血管年齢が高くなるリスクとは?


若い血管は弾力性と柔軟性があり、内膜の表面はなめらかで傷つきにくく、中膜もしなやかなため、運動で心拍数が上昇したり、急激に高い圧力がかかっても、緩衝役となって柔軟に受け止める事が出来ます。
しかし、血管が老化すると、弾力性は失われていきますが、心臓から送り出される血液の量は若い頃とほぼ変化しません。老化した硬い血管に送り出された血液が圧力となり、血管に負荷がかかります。その負荷が次第に内膜の表面を傷めてしまい、その傷や隙間から悪玉コレステロールが侵入するようになり、沈着・増大し、血管の内側にコブ(プラーク)ができます。プラークにより血管の内側が狭くなると、心臓に血液を送る血管(冠動脈)の流れが悪くなり、酸欠や栄養不足に陥り胸の苦しさや痛みを伴う狭心症となります。または何かの刺激によりプラークの表面が破れ、その傷を修復するかさぶた(血栓)が出来ます。血栓によって血管がふさがれてしまうことにより、大きな病気につながることがあります。
例えば、心臓の冠動脈が血栓でふさがれると心筋梗塞に、脳の動脈が血栓で詰まると脳梗塞なります。また、血栓でふさがれて行き場がなくなった血液が、もろくなった血管を破裂させる可能性もあります。

5.血管年齢を下げる方法

5-1 運動

運動をすると心拍数が増えて血流が増加し、血管の内膜から動脈硬化を防ぐ一酸化窒素が分泌され血管が拡張されます。血管が拡張されると血圧も下がります。

5-2 食生活

塩分をとりすぎると血圧が上がり内皮細胞傷つけてしまいます。塩分を減らすために濃い味付け、ハムや肉などの加工食品、練り物、漬物等高塩分食品を控えめにしましょう。
体内の余分な塩分の排出を促すカリウムは、魚や野菜に多く含まれており、意識的に摂取するといいでしょう。
また、魚や大豆等に含まれる良質なたんぱく質は内皮細胞の新陳代謝を促すことに期待が持てます。
理想的な塩分の摂取量は18歳以上ですと、1日男性8g未満・女性7g未満になります。
また、エラスチンにも長時間末梢血管を拡張してくれるメカニズムがあることが把握できたとのことです。詳しくはコラム「エラスチンとは?お肌だけではなく健康にも!」も御覧ください。

6.まとめ


私の祖母は私が小学生のころお風呂に入っていて脳梗塞で亡くなりました。祖母は高血圧でメタボでした。さっきまで元気だったのにあっという間に天国に旅立ちました。
加齢は誰にでもやってきます。適度な運動と食生活を少し意識するだけで大きな病気を避けられるかもしれません。

【参考資料】
公益財団法人日本心臓財団 No.19 血管年齢を意識する(2017年3月発行)健康ハート叢書