久しぶりに叔父さんに会いました。
大病を患った後でもあり認知症とまではいかないですが、少し心配なところがありました。
加齢や病気などが原因でぼけや認知症は進行してしまいます。
少しでも進行を遅らせることはできないでしょうか。
◆目次◆
1.認知症患者の将来予測
2.認知症の発症因子
3.まとめ
1.認知症患者の将来予測
認知症の患者数は2016年時点で510万人とされ、厚生労働省による推計では2040年には1,000万人になると予想されています。
およそ10人に1人が認知症の社会、考えただけでも恐ろしい・・・。
一方、この将来推計には戦後世代の健康状態や学歴向上、高齢者間の年齢・性別・疾病罹患状況などは考慮されていません。
これらを考慮した東京大学の予測モデルでは認知症患者は2043 年には465万人に減少すると推計されています(ちょっとだけほっとしました)。
但し、大卒以下の層や75 歳以上の女性では増加するなど認知症の社会格差が広がること、格差の影響を受ける層ではフレイルを合併する割合が高まることなども示唆されています。
2.認知症の発症因子
九州大学では福岡県糟屋郡久山町の認知症でない65歳以上の795名を24年間にわたり追跡調査し、10年後の認知症発症リスクを予測するツールを開発しました。
その結果、喫煙習慣、日中の活動量や生活習慣病(高血圧、糖尿病など)から10年後の認知症発症確率を高い精度で予測できることが明らかになりました。
認知症の発症と関連性のある因子は以下の通りで合計点が高いほど認知症を発症するリスクが高まります。
| ・年齢(vs 65-69歳) | |||
| 70-74歳・・2点 | |||
| 75-79歳・・3点 | |||
| 80-84歳・・5点 | |||
| 85歳以上・・7点 | |||
| ・女性(vs男性)・・1点 | |||
| ・教育年齢9年以下(vs9年超)・・1点 | |||
| ・高血圧あり(vsなし)・・1点 | |||
| ・糖尿病あり(vsなし)・・2点 | |||
| ・BMI(<18.5㎏/㎡(vs≧18.5㎏/㎡)・・1点 | |||
| ・脳卒中既往あり(vsなし)・・2点 | |||
| ・現在の喫煙習慣(vs現在なし)・・1点 | |||
| ・日中の低活動(vsほとんど座っている以外)・・2点 | |||
発症リスクは0点で約5%、1点6%、3点で約10%、5点で約20%、7点で約30%、9点では40%を超えてしまいます。
年齢や性別はどうにもならないのですが、その他の因子は食事、睡眠、運動といった生活習慣に気を配ることで発症リスクを低くできる可能性がありそうです。
注目は「教育年齢9年超」ですと発症リスクが低下する点で、前述の東京大学の予測で考慮された学歴向上が発症リスクを低くすることとも整合性があります。
今から教育年齢を伸ばすことはできないですが「学習意欲を持ち続けること」は物忘れや認知症にならないためにとても大切です。
そもそも認知症はゴミとなったタンパク質が脳の神経を傷つけることなどから発症すると言われますので頭をつかうことで脳内のゴミが出にくくると良いと思います。
3.まとめ

認知症の発症には生活習慣との深い関わりがありそうです。
常に推奨している食事、睡眠、運動の質向上に加え学ぶ意欲を持ち続けることで、物忘れや認知症から遠ざかることができるかもしれません。
<参考資料>
東京大学ウェブサイト
九州大学ウェブサイト
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