食事はみんなで

日本では成人の20人に1人がうつ病といわれています。
うつ病は日常生活に強い影響が出るほど気分が落ち込んだり何事にも意欲や喜びが持てなくなる病で現代社会が抱える大きな健康問題の一つと言えるでしょう。
明らかとまでは言えませんがうつ病やうつ病に近いうつ傾向を示す要因として孤食「一人ご飯」が考えられています。

◆目次◆

1.孤食とうつ傾向

2.孤食と栄養摂取

3.まとめ

1.孤食とうつ傾向

ある調査では一人暮らしとうつ傾向のあいだに強い関連があることがわかり、この傾向は男性で顕著だったそうです。
一人暮らしでは話し相手や食事をとる相手がいないことが容易に想像されます。
誰かと一緒に食事をとるか一人で食事をとるかとうつ傾向の関連を調べたところ、男性に限りますが一人暮らし、且つ一人で食事をとる人は食事相手がいる人よりもうつ傾向のリスクが2倍以上高くなるそうです。
他の調査では結果が少し違い同居でありながら一人ご飯の人がうつ傾向を示すリスクがとても高くなったそうです。
「同居で一人ご飯?」はちょっと想像しにくいですが忙しい現代社会では起こり得る現象なのかもしれません。
誰かと一緒に食事をとる頻度に加えてお酒を飲む頻度とうつ傾向との関連を調べた韓国の調査では男女とも誰かと食事をとる頻度が低いほどうつ傾向を示す人が多かったそうです。
なおこの調査では、男性は週に1~3回お酒を飲むとお酒を飲まない人や週4回以上お酒を飲む人よりうつ傾向を示す傾向が少なかったそうです。
適度な飲みニケーションは大事ということですね。
実際には一人暮らしと一人ご飯のどちらかがうつ傾向との関連が強いのではなく、どちらも少しずつ作用していて、うつやうつ傾向におちいるメカニズムはよりもっと複雑と考えた方がよいかもしれません。

2.孤食と栄養摂取

ひとり住まいの高齢者を対象とした、誰かと一緒に食事をとる頻度と主な食品群の摂取状況を調べた研究によると、誰かと一緒に食事をとる頻度が低いとわずかですがほとんどの食品群で摂取頻度が低くなり特に肉類・緑黄色野菜でその傾向が強かったそうです。
一人ご飯は食事全体が簡素になる傾向があるのかもしれません。
自分自身にあてはめても一人だとコンビニやファーストフードですませてしまう事が多いと思います。
食習慣とうつ傾向の関連を調べた研究によると地中海食がうつ傾向の予防に関連するとした研究結果が多く、食品群では魚と野菜をたくさん食べる人でうつ傾向のリスクが少しだけ低くなる可能性が示されています。

3.まとめ

機会があればランチは誰かと食べるようにしています。
雑談を含めてランチミーティングは大切でとても有益と思っています。
健康のためにも会食は大事のようです。
食生活をとりまく環境は変化していくと思いますが、会食できる知人や友人をこれからも大切にしていきたいと思います。
<参考資料>
行動栄養学とはなにか? 佐々木敏 女子栄養大学出版部 2023年