髪の毛のことをおさらいしよう!

髪1
中学生の頃、もともと髪の色が少し茶色ことから「こらぁ、髪を染めるな!」と理不尽な叱責を受けることが度々ありました。
そんな私も今ではすっかり白髪が目立つようになってきてしまいました(特にここ数年!)。

今回は髪の毛について調べてみようと思います。

◆目次◆

1.毛髪の構造と働き

2.頭皮の構造

3.毛髪とヘアサイクル

4.毛髪と頭皮に関わる悩み

4-1 脱毛

4-2 毛髪のボリュームダウン

4-3 乾燥・赤み・フケの発生

4-4 ベタつき・においの発生

4-5 白髪

5.毛髪が喜ぶ栄養素

6.まとめ

1.毛髪の構造と働き

毛髪は、哺乳類特有の皮膚付属器官で、表皮から生じており、温度やショックからの保護機能、有害金属の排泄機能、ヘアスタイルなどファッション的な機能を担っています。
髪2
構造は、皮膚の外側に出ている毛幹部と頭皮など皮膚内に埋没している毛根部に大別され、外側からキューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄質)で成り立っています。
キューティクルは、毛髪を守る役割を担い、キューティクルが剥がれ落ちてしまうと毛髪のダメージも急速に進行してしまいます。
コルテックスは、毛髪のしなやかさや弾力を作り出す部分でメラニン色素(以下メラニンといいます)も含んでいます。
メデュラは、細い毛や産毛には存在しないことが多く、その働きも詳細に解明されていないようです。
毛根部は、皮脂腺を持つ毛包に包まれ、一番下の膨らんだ部分を毛球といい、毛髪の成長を担う毛乳頭細胞、毛母細胞(ケラチノサイト)、色素細胞(メラノサイト)が存在しています。
毛髪は、毛根部で細胞分裂を行い成長します。活発な細胞分裂を支えるため栄養と酸素を必要とします。

2.頭皮の構造

髪3
毛髪と頭皮は一体不可分の関係です。
頭皮の構造は、お肌と同じく表皮、真皮、皮下組織に大別されます。
お肌の構造については他のコラムに譲るとして、頭皮は、皮脂線や汗腺が多くとても汚れやすい部分です。シャンプーで汚れが十分に落としきれないと、皮脂が酸化され過酸化脂質となり、頭皮を刺激してかゆみやフケの原因となります。
【参考コラム】
お肌のことをおさらいしよう!美しいお肌を手に入れるには?
お肌のぷるぷるは真皮から!コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、線維芽細胞の役割を知ろう!
エラスチンとは?お肌だけではなく健康にも!

3.毛髪とヘアサイクル

髪4
毛髪は、ある程度成長した後、その成長が徐々に弱まり、自然と抜け落ち再び新しい毛髪が生まれるといった周期を繰り返します。この周期をヘアサイクルといい「成長期」「退行期」「休止期」で区別されます。
毛髪の成長期は、男性が3年から5年、女性が4年から7年程度とされ、中には25年も成長する毛もあるそうです。
退行期は2週間から3週間程度で、毛乳頭細胞が不活性化して毛母細胞の働きが弱まる時期とされています。
休止期は、毛髪の成長が完全に休止する時期で3か月から4か月とされています。
毛髪は毛穴から1~3本生えていて、1本が生まれたて、1本は成長期、もう1本は退行期もしくは休止期のもので、休止期の毛髪が抜け落ちるころには新しい毛髪の種が生まれているそうです。
健康な成人の場合、成長期85%から95%、退行期1%、休止期9%から14%の割合となります。

4.毛髪と頭皮に関わる悩み

髪5

4-1 脱毛

脱毛は正常なヘアサイクルに伴う自然脱毛と病的に起こる異常脱毛があります。
異常脱毛は、成長期が短くなり毛髪が細くなったり短くなったりして薄毛となる壮年性脱毛症(男性型脱毛症)、皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まることによる脂漏性脱毛症、極端なダイエットによる栄養不足が原因とされる脱毛症、自律神経の乱れやストレスなどによる円形脱毛症、女性ホルモン減少などによるびまん性脱毛症など、様々な種類があります。
男性ホルモンには、毛乳頭細胞や毛母細胞に作用して毛髪の成長を止める遺伝子が働くことや、ヘアサイクルを退行期に誘導することが判明しています。
女性の薄毛の悩みで最も多いびまん性脱毛症は、加齢によって女性ホルモンが減少し男性ホルモンの影響を受けやすくなるためと考えられています。

4-2 毛髪のボリュームダウン

加齢により頭皮のハリが低下、硬化することや毛根部の毛細血管の委縮などが原因で、頭頂部の毛髪のボリュームがダウンすることがあります。頭皮のハリが低下すると毛髪が倒れやすくなるためです。

4-3 乾燥・赤み・フケの発生

加齢に伴いターンオーバーの速度が低下するため、頭皮が乾燥したり、赤みや黄ばみが増えたり、フケが出やすくなります。

4-4 ベタつき・においの発生

頭皮には皮脂線や汗腺が多いうえ、加齢に伴い皮脂に含まれる過酸化脂質の割合も増加するため、ベタつきやにおいが強くなります。

4-5 白髪

白髪は、主に40代頃ころからあらわれますが、20代や30代から始まる人もいれば50歳を過ぎても白髪にならない人もいます。その発生には遺伝が関わっていて個人差もあるとされています。
白髪の原因は、メラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)の働きが衰えるもしくは働かなくなるためなのですが、色素細胞(メラノサイト)の働きが衰える原因は、加齢によるものなのか、ストレスによるものなのか、未だ解明されていないそうです。
毛髪は紫外線によって、乾燥や強度の低下、キューティクル表面が荒れるなどの影響を受けます。
メラニンは、紫外線を吸収してこれらから毛髪を守る働きもあり、髪の色もメラニンの種類や量によって決定されます。

5.毛髪が喜ぶ栄養素

毛髪の成長を促すためにはバランスの良い食事が大切です。毛髪が喜ぶ栄養素は以下の通りです。

亜鉛 : 牡蠣、ひじき、のり、味噌、豆腐など

ビタミンA : うなぎ、にら、にんじん、かぼちゃなど

ビタミンB群 : 納豆、レバー、セロリ、ほうれん草、小松菜など

通常、食事が原因となって脱毛が起こることはありませんが、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群が極端に不足すると脱毛が起こる場合があります。特に亜鉛は、皮膚や毛髪の成長に重要な役割を果たしています。

6.まとめ

髪6
ファッションに無頓着な私は、当然ヘアスタイルや髪の毛にも無頓着でしたが、髪の毛もまた、体の大切な器官であることが理解できました。
私たちの周りには髪の毛のプロフェッショナルがたくさんいらっしゃいます。本稿を執筆するにあたり、高田馬場のstyle.さんから多大なご協力を頂戴致しました。末筆ながら深く御礼申し上げます。
style.さんのウェブサイトでは、本稿では触れなかった(触れることができなかった・・)正しいシャンプーの方法やスキャルプ(頭皮)ケア、髪のダメージケアなど、有益なコラムを読むことができます。是非、訪問してみて下さい。
最後に白髪についてです。白髪になるメカニズムのうち色素細胞(メラノサイト)の機能低下の原因が明かされれば、白髪対策の新展開もあるのかなと勝手に思ってしまいました。
一方、style.さんは、ひとそれぞれに合わせた(白髪の)染め方や、染めることを止める時期もアドバイスすることを通じて、白髪と正しく接することを提案して行きたいとのことでした。浅はかな私は深く感銘を受けた次第です。

<参考資料>
style. Hair Make Salonウェブサイト http://www.team-style.jp/
ヘアケアマイスター協会 ヘアケアマイスターブック 2015年