NMNとは何?

NMNって知っていますか?
最近サプリメントなどで話題だそうです。

◆目次◆

1.NMNとは

2.抗老化

3.まとめ

1.NMNとは

NMNとは、ビタミンB3(ナイアシン)の中に含まれる成分のひとつで、正式名称は「ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」です。(枝豆、ブロッコリー、アボカド、キャベツ、牛肉、エビ、牛乳などの食品に含まれているが、含有量は極めて微量。)
NMNは、リボース※1とニコチンアミド※2に由来するヌクレオチド※3で、ヒトの体内に入ると、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド※4(NADHおよびNAD)に変換されます。ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドは、細胞内のエネルギー産出に欠かせない補酵素で、サーチュイン遺伝子を活性化することがマウスによる研究で判明しています。
サーチュイン遺伝子は「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」と言われており、老化を遅らせ健康寿命を延ばす可能性のある物質として研究されています。
NMNはNADの生化学的前駆体として、ペラグラ※5の予防に有用な可能性もあります。
本来は生体内でも生成されていますが、加齢に伴うNMN生成能力の低下によりNADも減少し、細胞核の損傷やミトコンドリアの活性低下が進むと考えられています。
ここ数年では、ヒトでの研究によって健康な男性で最大500mgの単回経口投与が安全であることと、投与した量に応じて体内で代謝されることが示されており、長期の安全性に関する複数の研究が行われています。また、外因的に投与されたNMNが細胞に入るためにはニコチンアミドリボシド(NR)に変換され、再びリン酸化されてNMNに戻る必要があると考えられています。マウスではSlc12a8がNMNのトランスポーター(膜輸送体)※6であり、小腸を介して10分以内に細胞へ移動しNADに変換されるという主張も存在しますが、議論があるそうです。NRとNMNはどちらも細胞外での酵素CD38による分解に対して脆弱とのことです。

※1リボース・・・単糖の一種
※2ニコチンアミド・・・水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つ
※3ヌクレオチド・・・ヌクレオシドにリン酸基が結合した物質。DNAやRNAを構成する単位でもある
※4ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド・・・全ての真核生物と多くの古細菌、真性細菌で用いられる電子伝達体
※5ペラグラ…ナイアシン欠乏症
※6トランスポーター(膜輸送体)…生体膜を貫通し、膜を通して物質の輸送をするタンパク質の総称

2.抗老化

人間を含め、マウス、線虫など生物の老化の引き金になるものが、NADの減少であることが、世界中の抗老化研究者の共通認識になっているそうです。
NMNの摂取により、NADという補酵素に変換され、老化や寿命をコントロールする酵素であるサーチュインの働きが活性化されます。哺乳類のサーチュイン遺伝子はSIRT1(サーティワン)から7までの7種類を持ち、中でも重要なのがSIRT1で、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、糖や脂肪の代謝を促したり、神経細胞を守り行動や記憶を制御するなど、老化や寿命のコントロールに非常に重要な役割を果たしているそうです。
マウスの実験では、SIRT1の機能を高めたところ、老化による病気、症状の発症時期を遅らせることができ、メスでは16.4%、オスでは9.1%健康寿命が延びたそうです。また、人60代相当のマウスの脳の視床下部でSIRT1を高めると、人20代相当のマウス並みに動き回るようになり、体温の上昇が見られるとともに代謝も高まりました。SIRT1の動き全てに必要なのがNADですが、NMNの摂取によりNADの量が増大し、SIRT1の働きが活性化しています。
2011年にワシントン大学医学部教授の報告では、糖尿病モデルマウスにNMNを投与した研究結果で、マウスではメスのほうがNMN投与による効果が大きいことが分かっています。マウスの実験では、人20~30代に相当する若い健康体にNMNを摂取させても大きな変化はなく、40~50代に相当する中高年になってから非投与群との差が出始めたため、ヒトでも高齢者の摂取での老化制御効果が期待できるとされています。
NADを合成するビタミンB3由来のサプリメントとして、NR(ニコチンアミドリボシド)との比較では、NRは口から摂るとほぼ100%腸内細菌で分解されてしまい、サーチュイン遺伝子を活性化するまでには至らないと考えられています。一方、NMNも腸内細菌で分解されますが、その前に、かなりの速さで血中に取り込まれてNADに変換されることが分かっているそうです。
ヒトに対する効果の検証では、2021年4月22日ワシントン大学医学部の研究チームによる「世界初のNMN床試験に関する成果論文」がアメリカの科学誌“Science”に掲載されましたが、この臨床試験では前糖尿病(糖尿病予備軍)で肥満、閉経後の女性25人(55~75歳)でのプラセボ対照試験で、NMN摂取群の骨格筋(筋肉)で、血糖値を下げるホルモンのインスリン感受性の平均25%向上、2型糖尿病とその予備軍で、低下する糖の取り込み機能が改善しました。これは10%の体重削減、あるいは、糖尿病治療薬トログリタゾンを12週間投与したときに生じる改善に匹敵するそうです。また、マウスではすでに効果が確認されていたと同様に、NMN摂取群では筋肉の再構築を促す遺伝子の働きが高まったことも確認されました。一方、マウスではミトコンドリアの機能が高まることが確認されていましたが、今回のヒトでは変化が見られなかったそうです。
2021年7月現在では、サプリメントで摂取する方法と血中に点滴で投与する点滴療法があります。NMN自体の効果は、しっかりしたエビデンスができているそうですが、まだまだ課題は残されているみたいです。

3.まとめ

NMNは夢のような成分でしたが、ただ単純に寿命が延びるだけでなく、若返りや健康寿命が延びる事にも影響しそうですね!いつまでも若々しく元気でいたい。私たちの永遠のテーマなのかもしれませんね。