
美白ブーム継続中の昨今、好んで日光浴をする女性はどのくらいいるのでしょうか。日本には昔から“色白は七難を隠す”ということわざがあります。けっして褒め言葉ではないのですが、色白の方がなんとなく良いと思っている人が多く、日焼けで肌が黒くなるのはNG、シミ・シワも増えるし日光はイヤ!と、負のイメージがかなり強いです。
日光のメリットを考えていきたいと思います。
◆目次◆
1.日光浴
2.日光浴の5つのメリット
3.1日10~15分
4.まとめ
1.日光浴

日光浴とは、太陽の光を浴びること。太陽の光は植物にとって、光合成する上で重要な意味を持ちますが、私たち人間・動物も身体の成長や代謝に必要な物質の合成を行うなど、適度な日光浴は健康の為に必要なものなのです。しかし、過度の日光浴は、熱中症や日焼け・シミやシワなど、肌へのトラブルも招きます。そのため、正しい日光浴を知る必要があると考えられます。
1-1 日光浴の必要性。ビタミンDはこうして作られる。
人体の骨や歯の形成に必要なビタミンDは、太陽の光を浴びることで必要な量のおおよそ半分を作られているそうです。(残り半分は、食物から摂取。)皮膚に大量に含まれている「7-デヒドロコレステロール」という物質は、紫外線を受けることによってプレビタミンD(ビタミンDの前駆物質)に変化します。その後、時間をかけてビタミンD(コレカルシフェロール)となり血液中に取り込まれます。そして皮膚からできたビタミンDや食事から摂ったビタミンDは、肝臓と腎臓で代謝され、「活性型ビタミンD」に作り替えられ体内で使われることになるそうです。
日光浴はビタミンDを体に取り込む為に重要な方法だと言えます。
1-2 ビタミンDの役割
ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収に必要なたんぱく質の合成を盛んにすることで、体内でカルシウムの吸収を高めたり、血液中のカルシウム濃度を高めたりする働きがあります。また、カルシウムの骨への沈着をサポートする働きもあり、骨や歯を丈夫にしてくれます。
1-3 ビタミンDの種類
ビタミンDはD2~D7の6種類ありますが、D4~D7は食品にはほとんど含まれていません。(D1は不純物だったため存在しないそうです。)人間にとって重要といわれるビタミンDはD2とD3の2つです。しかし、ビタミンDを含む食品はそれほど多くなく、比較的、含まれている食品が限られています。
ビタミンD2…植物性食品(きのこ類、海藻類など)に含まれる
ビタミンD3…動物性食品(魚類、卵など)、皮膚に含まれる
残念なことに肉類や豆類、乳製品にはほとんどビタミンDは含まれていません。
1-4 日本人はビタミンDが不足?
実は、日本人は他国の人に比べビタミンDが不足しているらしいのです。原因のひとつとして考えられるのが、日光浴不足です。日本人は日焼けを好まない傾向にあるそうで、常に日焼け止めクリームを塗ったり、日中を日陰で過ごしたりすることが多いからです。このように、紫外線を避ける意識が強いことから、日本人は、他国の人と比べるとビタミンDが合成されにくくなっているようです。また、高齢になると皮膚におけるビタミンDの合成力が低下するため、日光浴をしてもそれほど多く合成できなくなると言われています。
2.日光浴の5つのメリット

ビタミンDは食事やサプリメントからも摂取できますが、日光浴によって作られているのがわかりました。ほかにも太陽の光を浴びることでどんなメリットがあるのでしょうか。
2-1 ビタミンDで免疫UP
実は、ビタミンDは免疫バランスを調整する役割があるそうです。さまざまな研究の中で、がん細胞の増殖を低下させる、かぜやインフルエンザなどの感染症を防ぐための免疫力向上、糖尿病予防、血管や心臓の機能改善、筋肉の強度を高める効果などに有効かもしれないという報告があり、健康で若々しくいるために役立つと考えられています。
2-2 セロトニンで気分を安定
最近イライラしてストレスが溜まっている方、太陽の下に出ていますか?実は、太陽の光を浴びると、セロトニンという脳内物質が分泌されるといわれています。セロトニンは、うつ病の人に不足しがちだとされる神経伝達物質のひとつですが、ドーパミンやノルアドレナリンなど感情に関する情報をコントロールしています。セロトニンが十分にあれば、気分が安定し、うつ病やイライラなどのストレス解消を促してくれます。
2-3 体内時計を整える
人は1日周期でリズムを刻む体内時計が備わっているそうです。意識しなくても朝になれば活動状態になり、夜は休息状態に切り替わります。これは、メラトニンという(睡眠ホルモンとも呼ばれています。)脳内物質が働いているからです。毎朝日光を浴びることで、交感神経が刺激され脳が覚醒します。
2-4 肌細胞の成長
太陽の光によってビタミンDが生成されるため、新しい肌細胞を成長させてくれるのです。その結果、肌荒れが改善したり、くすみを解消したりしてくれます。
2-5 血圧を下げる
紫外線は血中の一酸化窒素値に影響することが判明しているそうです。肌が紫外線を浴びると一酸化窒素が増え、血管が拡張して、血圧が下がるというのです。高血圧による脳卒中や心臓病などの予防につながるといいですね。
3.1日10~15分
夏でも冬でも1日10~15分を目安に、日光浴をしましょう。頭・顔・首の皮膚は薄くて敏感なので、足や手などで日光を浴びてはいかがでしょうか。日焼け止めを塗ると効果はありませんので、塗らずに日光浴しましょう。ちなみに、太陽の光は早朝が良いそうです。朝の通学・通勤時間を利用するのも良いかもしれません。
4.まとめ

日光浴は、私たち人間にとって必要な物でした。美容のためにすべてを拒否するのではなく、健康な身体を維持するためにも上手に取り入れていくことが大切だと思いました。
若干、怖いですが、私も朝の通勤は日傘をささずに、歩いてみようと思います。
