
風邪の季節がやってきました。
早く治すため、良くきく食べ物、セロリやニンジンなどセリ科の野菜をご紹介します。
◆目次◆
1.風邪と免疫
2.セリ科の野菜
3.まとめ
1.風邪と免疫

1-1.風邪とは
風邪とは、主に鼻や喉などに起こる細菌による感染症をいいます。
症状としては、鼻みず、せき、発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振などです。
インフルエンザなど細菌の力が強いと、高齢者では肺炎を起こして命にかかわることもあり注意が必要です。
風邪の予防のためには、うがい・手洗いなどで細菌を体内に持ち込まないようにすることが大切です。
但し私たちは数千万種類と言われる細菌に囲まれて暮らしています。全ての細菌を体内に持ち込まないようにすることは不可能に近いと考えられます。
そこで大切なのが免疫力です。ほとんどの風邪は免疫力によって治ります。
1-2 免疫力とは
細菌など外敵に対する生体防御の仕組みを免疫といいます。
免疫の仕組みは複雑なので、ここでは主に血液中の白血球の働きについて述べます。
白血球にはリンパ球とマクロファージなどがあり、リンパ球にはB細胞とT細胞などがあります。
B細胞は抗体を生成します。
T細胞にはいろいろな種類があり、ガンを攻撃するキラーT細胞、B細胞の抗体生成を促すヘルパーT細胞などがあります。
マクロファージは細菌を食べ、食べすぎると死んで膿になります。
マクロファージは骨髄、B細胞やT細胞は胸腺や脾臓やリンパ節などで幹細胞が分化して生成されます。
私たちが本来持っている免疫力を、食生活など生活習慣を整えることによって維持することが風邪の予防にとても大切です。
2.セリ科の野菜

セリ科の野菜には免疫力を高める効果があります。
2-1 主なセリ科の野菜
・セロリ
独特のにおいは約40種類の香り成分によるもの。香り成分にはストレス解消や食欲増進、高血圧、がん予防の効果があります。
茎には肝機能を高める成分があり二日酔い防止の効果があります。
・にんじん
オレンジ色はカロチンとリコピンが豊富に含まれるサインで、強力な抗酸化作用を期待できます。
但し、にんじん特有の酵素アスコルピナーゼがビタミンCを破壊してしまいます。この酵素は、熱や酢に弱いのでお酢を使ったり熱したりすると良いでしょう。
・みつば
βカロチンが豊富な日本の香草。香り成分にはストレス解消や食欲増進の効果があります。
・せり
春の七草の一つで香り成分が食欲増進やストレス解消に。βカロチン、ビタミンC、鉄、食物繊維を豊富に含み、免疫力改善、貧血予防にも効果があります。
・その他
コリアンダー(パクチー)、パセリ、イタリアンパセリなど。
2-2 セリ科の野菜の免疫力
セリ科の野菜には、独特な香り成分やビタミン類が豊富に含まれていて免疫力強化や食欲増進、ストレス解消などに効果があります。
セリ科の植物に含まれる成分のうち、日本山人参(トウキ)の葉や茎などから抽出された成分には、強力な抗炎症作用や抗酸化作用が確認されており、アルツハイマー予防や抗がん作用も確認されています。

その中心的な成分はイソエポキシプテリキシン(YN-1)と言われる成分で効果効能についての研究が今でも進行中です。
トウキについては、「髪の健康は頭皮の血行から!吉宗のハーブで頭皮の血行改善。」もご参照下さい。
3.まとめ
セリ科の野菜が風邪にきくのは免疫力を高めてくれるからです。
上述イソエポキシプテリキシン(YN-1)を含むトウキの効能としては、抗動脈硬化作用、抗炎症・抗アレルギー作用、抗がん作用、強精作用を兼ねた抗ストレス作用、抗糖尿病作用があるそうです。
独特の香りが苦手な人も多いと思いますが注目の食材ですね。
<参考資料>
丸山工作・丸山敬 生命科学入門 東京教学社 2003年
吉田企世子・松田早苗 からだにおいしいあたらしい栄養学 高橋書店
三浦理代・永山久夫 からだによく効く食材&食べ合わせ手帖 池田書店 2010年
アミラミラ 薬用植物由来の新規神経保護物質および抗がん物質の探索 九州大学学術情報リポジトリ 2015年
