紫外線のことを知って日焼け対策に活用しよう。

紫外線というと、
「真夏は要注意」「曇りの日は関係ない」「室内だから安心」「シミなど美容の天敵」等々思い浮かべると思います。知っているようで知らない紫外線。
紫外線とはどのようなものか、私たちにどんな影響を与えているのでしょうか。

◆目次◆

1.紫外線とは

2.紫外線の種類と特徴

2-1 紫外線A波(UV-A)
2-2 紫外線B波(UV-B)
2-3 紫外線C波(UV-C)
2-4 オゾン層と紫外線

3.紫外線の影響

3-1 美肌の大敵
3-2 毛髪もダメージ
3-3 健康への被害
3-4 紫外線とビタミンD

4.メラニンとは

5.紫外線には「抗酸化」

6.紫外線対策

6-1  UVカット効果のある小物を活用
6-2 日焼け止め商品の活用
6-3 柑橘類の摂取はなるべく夕食後

7.まとめ

紫外線 -ltra iolet-

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1.紫外線とは

紫外線1

太陽の光は、波長によって「赤外線」「可視光線」「紫外線」の3つに分けられます。紫外線は肉眼では見ることが出来ない「不可視光線」で、地球の表面に届く太陽の光全体の中の約6%と言われています。
目に見える「可視光線」は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色(虹色ですね。)で構成されています。紫外線はこの中で紫の外側に位置しています。ラテン語のultra-violet(ウルトラバイオレット)が語源となっており、紫外線を「UV」と表記するのは、このltra-ioletの頭文字から来ています。

2.紫外線の種類と特徴

紫外線は、波長が短いものほどお肌に与える影響が強いとされています。波長が長い順番に、紫外線A波(UV-A)・紫外線B波(UV-B)・紫外線C波(UV-C)の3つに分類されます。

2-1 紫外線A波(UV-A)

生活紫外線とも呼ばれています。私たちが浴びている紫外線の約90%が紫外線A波です。波長が長いため、天候や四季に関係なく年間を通して地表へ到達しています。紫外線A波は紫外線の中では最も害が少ないと言われていますが、波長が長いため、お肌の奥の真皮層まで届き、お肌に影響を与える活性酸素を発生させる力は紫外線B波よりも強いとされています。過剰に発生した活性酸素が体内の細胞を酸化させることでシミ・シワ・たるみといった老化を引き起こす原因になると言われています。このような紫外線A波の影響による肌の老化は「光老化」と呼ばれています。
紫外線を浴びると表皮の下層にあるメラノサイトがメラニン色素を生成して、褐色するsuntan(サンタン)、いわゆる黒くなる日焼けを起こします。メラニン色素の生成は、紫外線からお肌の細胞を守る役割があり、メラニン色素自体はお肌のターンオーバーにより消えますが、なかには消えずにシミとなる場合があります。

2-2 紫外線B波(UV-B)

レジャー紫外線と呼ばれています。ほとんどがオゾン層などで吸収されるため、地表へ届く紫外線B波の量は紫外線全体の10%程です。ただし、影響力が非常に強く、紫外線A波と比較すると100倍~最大で1000倍も有害性が強いとされています。時期としては、3月から9月と長い間強く降り注いでいます。特に真夏の7月・8月その量が増え、真冬と比べると約5倍になると言われています。また、標高が1000m高くなるごとに10~12%増加します。紫外線B波は波長が短いため、お肌の表面に強い影響を与えます。そのため、sunburn(サンバーン)と呼ばれる赤くなる日焼けを引き起こし、シミやシワ・ソバカス、乾燥肌などお肌に影響を与えるだけではなく、皮膚がんや白内障・免疫力低下など健康にも被害をもたらします。

2-3 紫外線C波(UV-C)

オゾン層と空気中の酸素分子で吸収されるため、地表にはあまり到達しない紫外線です。
通常は大気を通過することが出来ない紫外線C波ですが、生物に対する影響が最も強く有害とされます。紫外線C波が地表に到達することになれば様々な生命に影響を及ぼしてしまうことでしょう。

2-4オゾン層

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オゾン層の明確な定義はありませんが、一般的に、大気中のオゾンの9割が存在する成層圏の高濃度オゾン帯のことを言い、地上から約10~50km付近に分布するとされています。オゾン層は、有害な波長の紫外線C波などの多くを吸収し、地球上の生命を守ってくれています。ところが、近代化に伴いオゾン層の破壊、オゾンホールなどという言葉が聞かれるようになりました。オゾン層破壊の原因の一つ、フロンガスは成層圏まで上昇し、連鎖反応的にオゾン層を破壊することから、その使用が世界的に規制されています。このような、オゾン層を守る動きによって、少しずつオゾン層の破壊にも歯止めがかかってきたようです。南極上空にあるオゾンホールは2050年頃には消滅する可能性もあるようで、ほっとします。

3.紫外線の影響

3-1 美肌の大敵

紫外線の影響と言えば、シミ・シワ。
例えば、紫外線から皮膚を守るために作られるメラニン色素はシミの原因の一つです。メラニン色素は、通常、お肌のターンオーバーで角質層と一緒にはがれ落ちて消えていきますが、長い間、紫外線を浴び続けるとターンオーバーの周期が乱れるなどして、メラニン色素が残ってしまい(色素沈殿)シミとなってしまいます。
紫外線は、シワの原因の一つでもあります。お肌の真皮層にはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などがありお肌の弾力を保っています。長い時間紫外線を浴びると、コラーゲン繊維を支えるエラスチン繊維が変質したり切れたりして、お肌が弾力を失いシワやたるみが引き起こされます。

3-2 毛髪のダメージ

普段、無防備にさらされている髪の毛。お肌などと違い、紫外線対策をしている方はそんなに多くないのではないでしょうか。でも、頭部は体の中で最も太陽に近い位置にあり、紫外線のダメージを受けやすいのです。お肌と違い、髪の毛は修復能力も低いので、一度、紫外線によるダメージを受けると回復が難しいそうです。
紫外線は切れ毛・抜け毛・枝毛・乾燥などダメージヘアの要因となっています。

3-3 健康への被害

多くの研究により紫外線を浴びすぎると、皮膚がん・白内障・紫外線アレルギー・免疫力低下など、健康に影響が出ることがわかってきました。

3-4 紫外線とビタミンD

紫外線は、実は良い影響も与えてくれています。それは「ビタミンD」の生成です。日差しを浴びると、UV-Bの作用により体内でビタミンDが作られます。必要なビタミンDの量は、1日約10分程度紫外線を浴びるだけでいいとされています。ただし、日焼け止めを塗ったお肌では効果がないので、比較的日差しの弱い午前中や夕方に日焼け止めを塗らない状態で紫外線を浴びるといいかもしれません。
ビタミンD…カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や維持、骨の代謝に関係している。不足するとカルシウム吸収が不十分となり骨や歯などが弱くなるなどの症状があります。

4.メラニンとは

メラニンは肌や髪などの色を作っている色素です。メラニン色素は2種類に分けられます。
黄色人種や黒色人種に多い茶系~黒系は「ユーメラニン」、白色人種に多い赤系~黄色系を「フェオメラニン」、この二つを合わせた総称が「メラニン」と呼ばれています。ユーメラニンとフェオメラニンの配合比率により、さまざまな髪の色・肌の色が生まれます。

5.紫外線には「抗酸化」

人が紫外線を浴び過ぎると、活性酸素が発生します。増えすぎた活性酸素が酸化(=体が錆びる)することで、健康や美容など老化の原因となります。そのため活性酸素を抑制するための「抗酸化」が欠かせないものになります。活性酸素を抑えるためには、抗酸化作用があるビタミンC・E、βカロテン、リコピン、ポリフェノールが含まれている食物を摂ったり、ストレスを溜めない生活を送ったりすることがよいとされています。

6.紫外線対策

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紫外線からカラダを守るには、①紫外線の強い時間帯(地域差もあるが、10時~14時頃)を避ける。②日陰を利用する。③日傘・帽子の着用。④長袖等で肌の露出をなるべく小さくする。⑤サングラスをかける。⑥日焼け止め等の使用。です。
紫外線対策をいくつかまとめてみました。

6-1 UVカット効果のある小物を活用

紫外線からカラダを守るには、衣服・日傘・帽子・サングラスは、UVカット剤が入っているものが多く種類も豊富です。また、色で選ぶなら黒など濃い色は紫外線を吸収しやすく、白などの薄い色は、紫外線を反射します。なので、日傘・帽子は外側が白で内側が黒を選ぶと良いかもしれません。いずれにせよ、なるべくカット効果が高いものを選んで身に着けたいですね。

6-2 日焼け止め商品の活用

日焼け止めはクリーム・乳液・スプレー・シート状など多くのタイプがあります。紫外線防止剤は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類に分けられ自分にあったものを使用すると良いと思われます。但し、紫外線吸収剤を含む日焼け止めは、紫外線を吸収して熱を持つことがあるので、お肌が弱い人は注意して日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
また、最近よく耳にするようになった「飲む日焼け止め」。抗酸化作用のある栄養素を取り入れたサプリメントです。ポリフェノール(赤ワイン・カカオ・大豆・バナナなど)・ビタミンC(バナナ・いちご・レモン・キウイ・赤ピーマンなど)・ビタミンA(レバー・人参・ほうれん草・バナナなど)・ビタミンB2(レバー・納豆・卵など)・ビタミンB6(にんにく・まぐろ・カツオなど)・ビタミンE(たらこ・かぼちゃ・アーモンド・バナナなど)・亜鉛(牡蠣・牛肉など)・カテキン(緑茶・コーヒー・ココアなど)・セサミン(ゴマ・米・麦など)・コエンザイムQ10(イワシ・カツオ・サバ・ナッツなど)・リコピン(トマトなど)、これらは抗酸化物質の代表的なものです。

6-3 柑橘類の摂取はなるべく夕食後

柑橘類にはビタミン類が豊富に含まれており、美肌に欠かせない栄養素ですが、一方で「ソラレン」という物質も含んでいます。ソラレンは、光に敏感で紫外線の感受性を高め、紫外線を吸収しやすくする作用があるといわれています。柑橘類などを摂取する場合、ソラレンが反応しやすい、午前中は避けたほうが良いかもしれません。なぜなら摂取後約2時間で全身に浸透し、7時間ほど続きます。身体中ソラニンが存在しているときに紫外線を浴びると蓄積されるからです。しかしビタミンCは、日焼け後の肌のダメージ回復など美肌に欠かせないものなので、夕食に柑橘類を摂取するのが効果的だと思います。

ソラレンを多く含む食べ物
果物
・レモン・みかん・オレンジ・グレープフルーツ・キウイ・アセロラ
野菜
・きゅうり・セロリ・いちじく・じゃがいもの芽
香味野菜系
・パセリ・しそ・三つ葉・パクチー・コリアンダーなど

7.まとめ

美しいお肌のためには、紫外線のことを良く知ること、その対策をたてることがとても大事だなあと思いました。紫外線と上手く付き合うために、自分にあった方法でいろいろな紫外線対策を取り入れていきたいと思います。
こちらのコラムも参考にしてください。「日焼けを残さない!アフターケア」