ミネラルオイルって肌に悪いの?

色々な化粧品に使われているミネラルオイル。
“ミネラルオイル(鉱物油)フリー”とアピールしている化粧品もあることから、肌への影響はどうなのでしょうか。

◆目次◆

1.ミネラルオイルとは

2.ミネラルオイルは肌に悪い?

3.ミネラルオイルの弱点

4.まとめ

1.ミネラルオイルとは

〇原料は石油
ミネラルオイルは、石油を精製して得られる炭化水素の混合物です。
地中から採取された原油の80%は、ガソリン、灯油、軽油、重油など熱源・動力源として利用されています。残りの20%がプラスチック製品などの原料として使われています。さまざまな石油製品が作られる際に出る廃油を精製して、不純物を取り除いたものが「ミネラルオイル」となります。
〇化粧品にも多用される油性成分
石油と聞くと肌に悪いようなイメージが浮かびますが、そうでもないそうです。なかでも化粧品に使われるミネラルオイルは化粧品グレード以上に分類されるもので、非常に精製度が高いのが特徴です。医薬部外品では「流動パラフィン」と表示されており、その他「鉱物油」などと呼ばれることもあります。
〇ミネラルオイルが使われている主な化粧品
乳液、クリーム、クレンジング、日焼け止め、口紅、グロス、ファンデーション、アイシャドウなど

2.ミネラルオイルは肌に悪い?

ミネラルオイルは多くの化粧品に使用されています。それは次のようなメリットがあるからです。
〇安価
廃油を精製して作られるミネラルオイルは、リーズナブルです。希少な植物オイルに比べて手に入りやすく、多くの化粧品に使われています。
〇酸化しにくい
植物オイルの中には、酸化しやすくデリケートなものもありますが、ミネラルオイルは酸化しにくいので長期保存が可能です。
〇乳化しやすい
ミネラルオイルは乳化しやすいという特徴があるため、乳液やクリームに多く使われています。
〇肌に浸透せず、よく伸びる
肌に浸透せず、よく伸びて、落ちにくいという特性があります。
ミネラルオイルは、人の皮脂とは違う構造をしているため、肌に浸透することはありません。そのため皮脂膜のように肌をコーティングして水分の蒸発を防止してくれます。
〇質感や感触を良くする
ミネラルオイルはさらっとした質感です。ドロドロして広がりにくい成分を均一に伸ばしやすくするなど、質感や感触を改善する効果もあります。
以上のようなメリットをもつミネラルオイルですが、その一方で、“ミネラルオイルフリー”や“鉱物油不使用”などとうたう化粧品があるのはなぜでしょうか。
精製技術
1970年代、不純物がしっかり取り除かれていない状態のミネラルオイルが化粧品に使われており、色素沈着などの肌トラブルが発生したことがありました。その時代は、「ミネラルオイルを塗ったら、紫外線に当たってはいけない」などと言われていたこともあるようです。
しかし、精製技術は日々進化していて、現在流通しているミネラルオイルやワセリンは、肌に害を与えることはなく、安心して使うことができるように改良されています。その安全性がわかる一例として挙げられるのがベビーオイルです。赤ちゃんのマッサージや保湿に使用される身近な製品ですが、実は主成分がミネラルオイルです。ミネラルオイルは低刺激でありながら、水分の蒸発を防ぐ効果があるので、医療現場でも使用されることがあります。

3.ミネラルオイルの弱点

精製技術の向上により安全性が高められたミネラルオイルですが、弱点もあります。
〇有効成分はなし
ミネラルオイルには、有効成分が含まれていません。水分の蒸発を防ぐ効果はありますが、植物オイルに含まれるオレイン酸やリノール酸などのように肌の栄養になる成分はありません。良くも悪くも膜を張るだけなのです。
〇べたつきが残る
ミネラルオイルは、非常に密着性が高い成分です。その特性から肌に残りやすく、べたつきを感じることがあります。とくに塗る量が多すぎると、べたついて毛穴を塞いでしまい、毛穴が詰まり、黒ずみやニキビを引き起こす可能性も考えられます。
〇脱脂力が強い
非常に脱脂力の強い成分なので、油性のメイクアップ化粧品となじみやすいのはメリットでもありますが、必要な皮脂まで奪ってしまう可能性もあります。

4.まとめ

「石油由来だから危険」、「天然植物性オイルだから安全」ということはなく、どの成分が合うか合わないかは自分でしっかり把握しておく必要があると思います