音楽のチカラ

音楽は音楽療法として、認知症、失語症、パーキンソン病などへの活用が期待されています。

◆目次◆

1.音楽療法とは

2.音楽療法の現時点

2-1 認知症と音楽療法

2-2 失語症、脳卒中と音楽療法

2-3 パーキンソン病と音楽療法

3.まとめ

4.おまけ

1.音楽療法とは

音楽療法は「精神および身体の健康の回復・維持・改善という治療目的を達成するうえで音楽を適用すること」と定義されています。
歴史をさかのぼると、紀元前にユダヤの王サウルのうつ状態をダビデがハープ演奏により和らげたという旧約聖書の話や、天の岩戸に閉じこもった天照大神の怒りを歌舞により鎮めたという古事記の話などがあります。

2.音楽療法の現時点

音楽療法も医療行為である以上、きちんとしたデータを取り科学的に評価して証明された事実を積み上げることによって確立されます。
現在、世界で最も信頼されているイギリスの情報ライブラリー「コクラン・ライブラリー(https://www.cochrane.org/)」には認知症患者に対する音楽療法や音楽が不眠症に与える影響などが発表されています。

2-1 認知症と音楽療法

音楽療法は、認知症患者に対する視空間認知や言語機能に効果がみられたり、軽度から中等度のアルツハイマー病患者にヴィバルディの四季の「冬」を聴かせて語想起の成績を音楽が無い場合と比較して良かったり、同じくヴィバルディの「春」をBGMにして認知機能について調べたところ自伝的記憶が有意に改善するなど、その有効性が示唆されていますが、認知機能への効果は確認されておらず今後も良質な研究の積み重ねが必要とされています。

2-2 失語症、脳卒中と音楽療法

失語症は、脳の損傷により言語機能の一部または全部が失われた状態をいい、そのほとんどは脳卒中が原因です。
そして、失語症の回復には脳の右半球が重要な働きをすること、言語と音楽には共通した原理があること、音楽を聴くことや歌唱には脳の右半球が関与することなどから失語症の回復に音楽が有効と考えられています。

2-3 パーキンソン病と音楽療法

パーキンソン病の主症状は運動障害で手足が思うように動かなくなります。
パーキンソン病による歩行障害は、リハビリテーションや機能訓練としての音楽療法が最も発展している疾患の一つでエビデンスがほぼ確立されています。

3.まとめ

音楽のチカラについて概観してみました。
こんな時代だから音楽のチカラを信じたいです。

4.おまけ

Billy Joel Концерт(コンサート)(C2X40996 Colombia US 1987)
1987年、ビリー・ジョエルがアメリカのロックアーティストとして初めて旧ソ連で単独公演を行なったレニングラードでのライブアルバム。
「音楽を通じた西側と東側を結ぶ大きな架け橋」と話題に。
ビリーの熱い思いが伝わる、ベルリンの壁崩壊を予感させる好演。
(ベルリンの壁崩壊を苦々しく見ていたソビエトの情報将校が今では・・・)
John Lennon Imagine(PAS10004 Apple Records UK 1971)
ジョン・レノンが死んだのは中学生のころ。
ジョンが生きていたら、今、どう思ったでしょう。
Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
<参考資料>
音楽療法はどれだけ有効か 佐藤正之 株式会社化学同人 2023年
環境マンガ家 本田亮さんWEBサイト
イケベ楽器WEBサイト
<関連コラム>
・音楽を聴いて免疫力をアップしよう!
・音楽は心と体を癒す魔法!好きな音楽を聴いてストレスのない生活をしよう!
・アルツハイマー・認知症について

(環境マンガ家 本田亮さん)