久しぶりに制約の無い年末年始で忘年会や新年会が盛況なことと思いますが暴飲暴食には気をつけましょう。
この時期とても負担がかかる肝臓についてのおさらいです。
◆目次◆
1.肝臓の働き
2.お酒は適量を
3.食事は規則正しく
4.まとめ
1.肝臓の働き
肝臓は500種類以上の複雑な機能を同時にこなしていて主な働きは以下の通りです。
・栄養素の代謝
栄養素をブドウ糖やコレステロールなどに再合成して全身に供給しています。
・栄養素の貯蔵
血液のもとになる鉄や、ビタミン類、アミノ酸、グリコーゲンなどを貯え、必要なときに血液中に放出しています。
・赤血球の分解
古くなった赤血球のヘモグロビンを分解して胆汁の材料をつくっています。
・解毒作用
アンモニアなどの有害物質や細菌などを無害化しています。
・アルコールの分解
酵素の働きでアルコールを分解して対外に排出できる形につくりかえています。
肝臓はこのように様々な役割を果たしているため暴飲暴食はとても負担になります。
肥満や糖尿病などで代謝機能がおかされると肝臓に脂肪が貯まり脂肪肝となります。
アルコールの多量摂取により肝臓に障害を起こすのがアルコール性肝障害で、肝臓に中性脂肪が貯まるアルコール性脂肪肝や肝細胞の壊死や変性が生じるアルコール性肝炎などがあります。
2.お酒は適量を
適度な飲酒は血行を良くしたり気分をリラックスさせるなど健康面でもプラスと考えられていますが飲みすぎは肝臓への負担が大きくなります。
アルコールは肝臓の酵素でアセトアルデヒドに変化しさらに酢酸に分解されます。
酢酸は血液によって全身をめぐり二酸化炭素と水に分解され尿とともに対外に排出されます。
アセドアルデヒドは毒性が強く、頭痛や吐き気はアセドアルデヒドによるものです。
アセドアルデヒドの分解酵素はアセドアルデヒド脱水素2(ALDH2)で、分解能力が高いN型と低いD型に分かれます。
遺伝によってNN型(お酒に強い人)、ND型(そこそこ飲める人)、DD型(お酒に弱い人)に分かれ、日本人の場合、NN型約45%、ND型約45%、DD型約10%と言われています。
お酒が強い弱いはアセドアルデヒドの処理能力の違いですが肝臓への負担は変わりません。お酒が強い人ほど肝臓をいたわる必要があります。
3.食事は規則正しく
食事を規則正しく摂ることは、体に備わっている生体リズムを整え、栄養バランスをとるためにとても大事です。
朝食を摂らないと肝臓を機能させるためのグリコーゲンが不足し肝機能が低下してしまう可能性があります。
夜遅くの食事や炭水化物の摂り過ぎは肝臓にたまる脂肪肝の原因となる可能性があります。
食欲がない時は体や肝臓が疲れている証拠なので無理して食べないようにしましょう。
4.まとめ
この時期、飲みすぎや夜遅くの〆の一品が無口な肝臓にどれだけ負担が掛かっているか少し考えてみましょう。
アルコールを飲んだあとアラニンとグルタミン(アミノ酸)を摂取するとアルコール分解が促進されるという研究もあります。
<参考資料>
新版 からだのしくみカラー事典 垣内義亨 主婦の友社 2016年
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