本格的な夏を前に、今年もたくさんの種類の日焼け止めが販売されています。
みなさん、どのようにして日焼け止めを選んでいますか?
◆目次◆
1.日焼け止め
2.日焼け止めの主な成分
3.日焼け止めの選び方
4.まとめ
1.日焼け止め
日焼け止めとは紫外線から皮膚を守るための製品で、サンスクリーン剤とも呼ばれます。
日本では「日焼けによるシミ・そばかすをふせぐ」の効能表示が承認されています。
形態としは、クリーム、ローション、ジェル、スプレー、パウダーなどさまざまな種類があります。また、近年では飲む日焼け止めも増えてきましたが、従来の日焼け止めを置き換えるものではありません。
日焼け止めには、紫外線防御指数としてSPF値とPA値が表示されています。
SPF(Sun Protection Factor)
日光を浴びて肌が赤くなるまでの時間をどれだけ伸ばせるかを表していて、数字が大きくなるほどUVB(紫外線B波)を防ぐ効果が高いと考えられています。
最高値として表示するのは50で「SPF50」、51以上を「SPF50+」と表示しています。
PA(Protection grade of UVA)
肌を黒くすることや、ツヤ・ハリ不足の原因となるUVA(紫外線A波)を防ぐための指数です。
PAの数値は「+」で表示していて「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4種類に分けられます。
2.日焼け止めの主な成分
日焼け止めに配合されている成分である紫外線防御剤は、大きく2種類に分類できます。
≪紫外線吸収剤≫
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱などに置き換えることによって肌を紫外線ダメージから守ります。
紫外線吸収剤には複数の種類があり、それぞれ吸収する紫外線の波長が異なります。波長の長いUVAを吸収するもの、波長の短いUVBを吸収するもの、どちらも吸収するものに分けられます。
また紫外線吸収剤は、敏感肌の方など刺激を感じる方がいますが、一般的に紫外線防御効果が高く(高いSPF値・PA値をだすことができる)、肌になじみやすい、白浮きしにくいといった良いところもあります。
一方で、紫外線吸収剤はその性質上、紫外線のエネルギーを吸収する際に分子構造が破壊されることがあり、防御性能が時間とともに低下していくため、2~3時間おきに塗りなおす必要があります。
「UVAを吸収する成分」
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど
「UVBを吸収する成分」
メトキシケイヒ酸オクチル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど
「UVAとUVBの両方を吸収する成分」
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オクトクリレン、オキシベンゾン-3など
≪紫外線散乱剤≫
紫外線散乱剤は、紫外線を物理的に反射または散乱させる小さな粒子で、ミネラルベースの成分です。紫外線を反射させることで肌に到達することを物理的に防ぎ、広範囲の紫外線をブロックする能力があります。また、一般的に紫外線吸収剤と比較すると、肌への負担が少ないといえます。
「酸化チタン」
UVAとUVBを散乱します。光を屈折させる作用に優れていて、安全性が高いことから多くの日焼け止めに配合されています。ただし、白浮きしやすいという弱点があります。
「酸化亜鉛」
UVAとUVBを散乱します。酸化チタンに比べると紫外線防御力は劣りますが、透明性が高いため紫外線散乱剤としてよく使われています。
「酸化セリウム」
幅広い波長の光に効果を発揮し、UVAやUVBだけでなくブルーライトや赤外線を遮光することができます。また、白浮きしにくいという特徴もあります。酸化セリウムは、上記の2つに比べると日焼け止めの成分としての実績は少ないのですが、「次世代の紫外線散乱剤」とも言われ注目されています。
3.日焼け止めの選び方
吸収剤と散乱剤どちらが良い悪いではなく、両方の特性を理解したうえで、自分に必要な日焼け止めを選びましょう。
シーン別の日焼け止めの選び方
「SPF10~20/PA+~++」
通勤、通学、散歩、買い物など日常生活で、外出時間が数分から1時間程度が目安。
「SPF30~40/PA++~+++」
屋外での軽いスポーツ、キャンプなどのレジャー活動、営業の外回りなど、2~3時間程度の外出を目安としていますが、炎天下の場合はSPF40くらいのものが有効。
「SPF50~50+/PA+++~++++」
長時間日光に当たる海水浴やゴルフ、野球、サッカーなど炎天下でのスポーツ時など、常に紫外線にさらされるような状態が目安。
種類と特徴
「ミルク」タイプ 日焼け止め効果“高め”
・伸びが良く肌に密着しやすい
・塗りやすい
・保湿効果が高く肌なじみが良い
・ファンデーションとの相性が良い
「クリーム」タイプ 日焼け止め効果“高め”
・肌なじみが良い
・保湿効果が高い
・少しべたつくが、ファンデーションとの相性も良い
・ミルクタイプよりテクスチャーが硬めのため、少し伸びにくい
「ジェル」タイプ 日焼け止め効果“やや高め”
・伸びが良い
・軽いつけ心地でさっぱり感がある
・白浮きしない
・落ちやすい
「パウダー」タイプ 日焼け止め効果“やや高め”
・低刺激
・持ち運びしやすい
・専用のクレンジングが必要なものも
・メイクの上からの塗りなおしに最適
「スプレー」タイプ 日焼け止め効果“比較的弱い”
・手を汚さず簡単につけられる
・屋外での塗りなおしに最適
・周囲への配慮が必要
「シート」タイプ 日焼け止め効果“比較的弱い”
・簡単にいつでもどこでも塗れる
4.まとめ
日焼け止めはSPF値が最高値でも2~3時間おきに塗りなおすことが重要です。
特に汗や皮脂が増える季節は日焼け止めも取れやすくなっているため、絶対に日焼けをしたくない、美肌を守りたい人は小まめに塗りなおしましょう。
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