骨とカルシウムのおはなし。目にみえないけど、とても大切な骨とその材料であるカルシウムについて調べてみました!

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骨は、私たちのからだを支える大切な構造体です。同時に、からだのさまざまな機能をつかさどる大切な臓器でもあります。その主な材料はカルシウムです。
カルシウムは、骨の材料となるだけでなく、さまざまな働きをする大切なミネラルです。私たち日本人に唯一不足している栄養素がカルシウムであるとも言われています。

骨とカルシウムについて調べてみると色々なことがわかってきました。

◆目次◆

1.骨のはなし

1-1 骨はからだを支える

1-2 骨は大切な臓器

1-3 骨は代謝する

1-4 骨のカップリング

1-5 骨は血液をつくる


2.カルシウムのはなし

2-1 カルシウムは骨の材料

2-2 カルシウムは大切なミネラル

2-3 カルシウムの血液中濃度は一定に保たれる

2-4 牛乳の飲用は戦後から

2-5 カルシウム不足は牛乳摂取量の不足?

2-6 カルシウムと骨折

3.まとめ

1.骨のはなし

1-1 骨はからだを支える

骨は、私たちのからだを筋肉などと一緒にささえています。また、内臓を保護するとても大切な構造体です。

1-2 骨は大切な臓器

骨は、骨そのものやカルシウム、リンなどの代謝をつかさどり、カルシウムを貯蔵する大切な臓器です。
私たちのからだには、およそ 1,000g のカルシウムがありますが、その約 99% が骨と歯に存在しています。

1-3 骨は代謝する

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骨は、お肌と同じように代謝しています。健康な人の場合、全骨格の3~6%が代謝によって置き換わっています。古い骨が新しい骨に置き換わること、骨の代謝を「リモデリング」といいます。

1-4 骨のカップリング

骨のリモデリングは、破骨細胞が古い骨を吸収して、骨芽細胞が新しい骨を形成して行われます。骨の吸収を行う破骨細胞と、骨の形成を行う骨芽細胞は連動していて、これを「カップリング」といいます。
健康な人の場合、骨の吸収量と形成量のバランスがとれていて、カップリングが正常に機能しています。

1-5 骨は血液をつくる

骨は、血液をつくっています。骨の中には骨髄があり、骨髄には、骨のリモデリングを担う破骨細胞や骨芽細胞だけでなく、血液をつくる造血幹細胞も存在しています。
子供の頃は、血液をつくる赤色骨髄が全身の骨に存在しています。赤色骨髄は、年をとるにつれ、血液をつくる機能が失われて脂肪化した黄色骨髄に置き換わっていきますが、体幹の骨である胸骨や肋骨などでは、赤色骨髄が存在して血液をつくっています。
以上、骨について簡単に調べてみました。骨が私たちにとって大切な存在であることがわかりました。次に骨の材料であるカルシウムについてみていきます。

2.カルシウムのはなし

2-1 カルシウムは骨の材料

カルシウムは骨の材料です。骨はリン酸カルシウムの結晶であるハイドロキシアパタイトがI型コラーゲンを主体とする有機成分に沈着してできた組織です。むかし「芸能人は歯が命」というコマーシャルがありましたね。

2-2 カルシウムは大切なミネラル

カルシウムは、骨の材料となるだけでなく、筋肉や神経の働きを正常に保つための大切なミネラルでもあります。

2-3 カルシウムの血液中濃度は一定に保たれる

カルシウムの血液中濃度は、一定レベルに保たれます。血液中のカルシウムが足りなくなると骨からとりだし、逆に血液中のカルシウムが多すぎると骨に貯蔵されるしくみになっています。

2-4 牛乳の飲用は戦後から

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牛乳は、カルシウム含有量が多い栄養源と考えられてきました。牛乳の飲用が定着したのは、太平洋戦争の後です。
終戦直後、日本はカルシウムを含めて、あらゆる栄養素が不足し、餓死寸前の状態にありました。その際、学校給食に牛乳(脱脂粉乳)が加えられ、以来、牛乳はカルシウムやたんぱく質などの供給源として普及するようになりました。

2-5 カルシウム不足は牛乳摂取量の不足?

私たちに唯一不足している栄養素がカルシウムと言われています。その根拠の一つが、各国の牛乳摂取の比率のようです。
ところが、最近では、諸説ありますが、牛乳摂取量の過不足でカルシウム不足を論じることに異論を唱える考え方も出てきています。
その論拠として、
・牛乳はあくまでも子牛のための栄養源であって成牛すら牛乳を飲まないこと。
・日本人を含む有色人種の大多数は牛乳に含まれる乳糖を分解する能力(乳糖不耐性)を持っていないこと。
・牛乳にはカルシウムと結合するリンも多量に含まれていること。リンはカルシウムと結合して骨の材料となるが、多量であると腸管内でカルシウムと結合してその吸収を阻害する可能性があること。
・人体には、恒常性維持という調節機能があり、血液中のリン濃度が高まると、カルシウム濃度も一定に保とうとするため、骨に貯えられているカルシウムがとりだされる可能性があること。
などが上げられています。

2-6 カルシウムと骨折

骨折は、特に閉経後の女性にとって深刻な健康問題と考えられています。骨の健康を維持するためカルシウムが必要と考える人は多いと思います。
ところが、データを見るとカルシウム摂取量が多い国のほうが骨折する人が多い傾向も見られるなど、少し混乱してしまいます。
現在、骨折の原因は、生活習慣からくる運動不足、やせすぎにより骨が弱くなること、喫煙、ビタミンD不足など、カルシウム不足以外にもあると考えられているようです。
尚、骨のケアなどについて、コラム「骨の健康を考えはじめよう!~40代から意識したい3つの骨ケア生活~」もご参考下さい。

3.まとめ

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骨とカルシウムについて概観してきました。とても難しいテーマと感じましたし、まだ明らかにされていない事も多いようです。
カルシウム摂取の推奨値は、成人女性の場合1日650mgとされています。但し、摂取したカルシウム全てが吸収されない可能性があること、過剰摂取にはリスクがある可能性があることを考える必要もありそうです。
カルシウムは「多く摂る。」よりも「不足しないように気を配る。」が正しいようです。また、和食を中心とした食習慣では、魚や野菜類、大豆など多様な食材から、バランス良くゆっくりと摂ることも、改めて見直す必要があるかもしれません。

小学校のころ、牛乳が飲めなくて居残っていた同級生を思い出しました。乳糖不耐で牛乳を飲む事が本当に辛かったのかもしれません。但し、牛乳はヨーグルトやチーズなどに発酵させると乳糖が分解されて、吸収されやすくなるそうです。