先日、食事をしている時、急に口が思い通りに開かなくなりました。
もともと、かむ時にあごが少し鳴っていたのですが、開きにくくなるのは初めてです。
数日経つと元に戻りましたが、気持ち悪かったので「かみ合わせが悪いのかな」と思って調べてみることにしました。
◆目次◆
1.かみ合わせ
2.かみ合せが悪いと
3.あごを強くしよう
4.まとめ
1. かみ合わせ
かみ合わせとは、あごを上下に動かした時の歯の接触とあごを左右に動かした時の歯の接触のことをいいます。
かみ合わせは、歯並びや顎の骨の発達度合いによって後天的に決まり、主に食生活がその決定に大きく影響しています。そして、一度決まってしまうと矯正することが難しくなるそうです。
最近は、柔らかい食べ物が増えたこと、食事でかむ回数が減っていることなどがかみ合わせに大きく影響しているようです。
かむとは、歯、顎、そしゃく筋などが連動する複雑な動作です。
かむことに関わる神経は三叉神経(さんさしんけい)といわれる太い神経です。
三叉神経は、眼、鼻、口、歯、舌など様々な器官の知覚や運動を司り、太いだけでなく長く、他の神経との距離も近い神経です。
このため、かみ合せが悪いと、異常を知らせる信号が絶えず脳に発せられ、その影響が他の神経にもおよびます。
2.かみ合せが悪いと

かみ合わせが悪いと様々な症状が引き起こされると考えられています。
2-1 顎関節症
口を開け閉めするとき起点になって、ドアの蝶番のような役割を果たす関節を顎関節といいます。
かみ合わせが悪いと顎関節が疲労したり、痛みやすくなり、顎関節症の主な原因になります。
顎関節症では口を開け閉めする時に音がしたり、食事の時に痛んだり、症状が重くなると口が開かなくなったりします。
2-2 肩こり・首のこり・頭痛・腰痛・手足のしびれ
あごはそしゃく筋で、頭の骨に左右バランスよくつながっています。
かみ合わせが悪いと、片方の筋肉に負荷がかかって頭が傾き、首を支える筋肉などに影響を及ぼし、血流悪化、体の重心のずれ、頚骨や腰椎への負担などにつながり、様々な症状の原因になると考えられています。
2-3 視力の低下
かみ合わせに関係する三叉神経には、その枝分かれである眼神経があり、目の症状にかみ合わせの影響が現れることがあります。
2-4 その他
その他、睡眠障害、発音不良、聴力低下、耳鳴り、不安、無気力など、かみ合わせが原因となり得る症状は様々です。
上顎と下顎の位置がずれることを顎偏位(がくへんい)といい、かみ合せ不良、偏った噛み癖、あごの骨の成長のゆがみ、歯を失うことなどによって起こります。
顎が大きくずれると、あごの関節、そしゃく筋などへの影響はさらに大きくなります。
3.あごを強くしよう
残念ながらかみ合わせは一度決まってしまうと矯正することが難しいのですが、あごを強化する(=よくかむ)ことで良い影響をもたらすことができそうです。
特に成長過程にある方には良いかみ合わせを形成するためにも必要です。
3-1 血流改善、脳の力がアップする
あごの内側には脳から心臓へ血液を送り返す役割をする静脈があり、食べたり、話したりすると、あごのまわりの筋肉が収縮して、血流がスムーズになり、頭がすっきりしたり、顔色がよくなったりします。
また、かむことによって大脳や覚醒中枢に刺激が伝わり、脳が活発になります。
3-2 姿勢が安定して運動能力が向上する
かみ合わせを正しく、しっかりかめるようになると、姿勢が安定して、力が効率よく発揮できるようになり運動能力も向上します。
3-3 自律神経の安定と免疫力の回復
かみ合わせが正しいと、体のゆがみやずれが少なくなるため、脊髄を通る自律神経の圧迫が減り、自律神経が安定すると考えられています。
また、かみ合わせが正しいと、白血球における顆粒球とリンパ球の比率が理想値である60対35に近づいて、本来の免疫力が発揮しやすくなると考えられています。
3-4 肥満やガン、糖尿病などの生活習慣病の予防につながる
よくかんで食べると、脳にある満腹中枢が働いて食欲がおさえられて、肥満や糖尿病の予防につながります。
また、よくかむことで唾液の分泌が促進されます。
唾液に含まれるペルオキシターゼという酵素には強い抗がん作用があるそうです。
3-5若返りホルモンで白内障を予防し美肌を保つ
唾液に含まれるパロチンというホルモンには、壊れた組織を修復する作用があり、眼の水晶体の濁りを抑えたり、骨や軟骨、筋肉の老化を防いだり、肌の張りを回復させて若さを保つ働きがあります。
3-6 若々しく表情が豊かになる
歯並びやかみ合わせが完成していない時に、よくかむと歯並びや頬の筋肉が美しく成長して顔の表情を若々しく豊かにしてくれます。
3-7むし歯や歯周病の予防
唾液は食べ物のかすを洗い流し、虫歯菌がつくる酸を中和してくれます。
4.まとめ
あらためて、かみ合わせとかむ事が大切と思いました。
既にかみ合わせは完成してしまっているので、食事はゆっくり、かむ回数を増やすことように心がけたいと思います。
因みに、私の症状は激務の最中でしたので「ストレスによるもの」が正解のようです。
かみ合わせは様々な要因からの影響も受けます。
<参考資料>
咬み合せ不良の予防と治療 亀井琢正 農山漁村文化協会 2008年
