日本人ガン死亡率第1位の大腸ガンとは

日本人のガン死亡で一番多い「大腸ガン」
初期症状がほとんどないため、1年に1回の検査は必須だそうです。

◆目次◆

1.大腸

2.大腸ガン

3.症状

4.原因

5.まとめ

1.大腸

大腸は、食べ物の最後の通り道です。小腸に続いて、右下腹部から始まり、お腹の中をぐるりと大きく回って、肛門につながります。長さは1.5~2mほどの臓器で、結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸に分かれます。さらに直腸は、直腸S状部と、腹膜反転部を境に上部直腸と下部直腸に分かれます。
大腸の壁は、内側から順に、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)下層、漿膜の5つの層に分かれています。
大腸の主な役割は、水分を吸収することです。大腸には栄養素の消化吸収作用はほとんどありません。小腸で消化吸収された食べ物の残りは、大腸で水分を吸い取られ、肛門に至るまでにだんだんと固形の便になっていきます。大腸での水分の吸収が不十分だと、軟便になったり、下痢を起こしたりします。結腸の最後尾にたまった便が直腸に押し出されると便意が起こり、肛門の周りにある筋肉(肛門括約筋)を緩めて排便を調節します。

2.大腸ガン

大腸(結腸・直腸)に発生するガンは、日本人ではS状結腸と直腸にできやすいといわれています。腺腫という良性の腫瘍がガン化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。
大腸ガンは大腸の粘膜に発生し、次第に大腸の壁に深く侵入します。ガンが進行すると、大腸の壁の外まで広がり、膀胱や子宮、前立腺、膣といった隣接する臓器に入り込んだり、腹腔内に散らばったり(腹膜播種)します。また、大腸の壁の中を流れるリンパ液に乗ってリンパ節に転移したり、血液の流れに乗って肝臓、肺などの臓器に遠隔転移したりすることもあります。このように転移した大腸ガンが肺や肝臓の腫瘤として、大腸ガンより先に発見されることもあるそうです。

3.症状

早期の段階では自覚症状はほとんどありません。進行すると、便に血が混じる(血便や下血)、便の表面に血液が付着するなどの症状があらわれます。また、慢性的に出血することによる貧血の症状(めまいなど)や、腸が狭くなることによる便秘や下痢、便が細くなる、便が残る感じがする、お腹が張るなどの症状が現れることもあります。さらに進行すると腸閉塞となり、便が出なくなって、腹痛や嘔吐などの症状が起こります。
なかでも頻度が高いのは、便に血が混じる、血が付着するなどの症状です。これらの症状は、痔などの良性の病気でも起こりますが、自己判断せず、症状に気が付いたら早めに消化器科、胃腸科、肛門科などの身近な医療機関を受診しましょう。
=大腸ガンが進行することで起こる主な症状=
【血便】
血便は、お尻から血が出る症状です。大腸ガンが進行することによって、腫瘍より出血がみられることがあります。血便が認められた場合には、直ぐに検査が必要です。
【便秘と下痢の繰り返し】
お腹を壊しやすい人は、注意をする必要があります。便秘と下痢を繰り返している人は、大腸ガンの可能性があるため大腸の検査が必要です。大腸ガンの症状には、便が硬くなることでお腹の痛みがでたり、慢性的に下痢症状が続くことがあります。
【便が細い】
便をした際に、便が少ししか出ない方や細い方は、大腸ガンの可能性があります。便秘薬でも解消されない方は、一度大腸カメラ検査を行うようにしたほうがよいでしょう。
【残便感】
大腸ガンが進行することによって、大腸に便が残ってしまってスッキリせず残便感が出る場合があります。残便感が残っている原因としては、便の通過が悪くなったり、便が硬くなってしまうことで起こる可能性があります。こちらも大腸カメラ検査をして確認をするようにしてください。
【腹部の張り】
便通異常や便秘になってしまうことで、腹部の張りが出てしまうことがあります。これは大腸ガン以外でも起こりうる症状ですが、上記で紹介した症状に合わせて腹部に張りが出てしまいます。
【腹痛】
便秘や下痢が続いてしまうことで、大腸が刺激されてしまい腹痛を起こしてしまう可能性があります。食生活や生活習慣によっても症状が出ることがあるため、生活習慣から見直すようにしてください。
【貧血】
大腸ガンが進行することで、腫瘍より出血が続いてしまうことがあります。出血が慢性的に続くことで、貧血の原因となります。出血が続いて貧血の場合には、大腸カメラ検査や血液検査も行う必要があります。
【体重減少】
大腸ガンが進行することで体重が減少することがあります。進行した場合には、身体から栄養分が奪われてしまい、食べる量を増やしても体重が減少してしまいます。普通の食事をしているのにも関わらず、体重が減少しているという人は病院で検査をする必要があります。

4.原因

大腸ガンには主に「遺伝的要因」と「環境的要因」の2種類の原因があります。
遺伝的要因
家族に大腸ガンにかかった人がいることによって遺伝してしまう遺伝子が関わっているものです。遺伝子系列の一部が変異することで、大腸ガンの原因になってしまうことがあります。
環境的要因
生活習慣が大きく関係しています。飲酒、喫煙、食生活などが主に影響しており、飲酒や喫煙している人は大腸ガンの発症率が上がります。また食生活が荒れてしまっていたり、バランスの悪い食事をしている人も同様に、影響が大きく出てしまうので注意をしなければいけません。

5.まとめ

2025年5月21日、国立がん研究センターなどのチームが、大腸ガンに関する発表をしています。
「世界11ヵ国で大腸がんの全遺伝情報を調べたところ、日本人患者の約5割で、一部の腸内細菌が分泌する「コリバクチン毒素」が原因となる固有の変異が見つかった。」
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